モバイルノートながら広さを感じるキーボード
フットプリントは小さいのだが、キーピッチが約18.4mmと広く取られているので、小型モバイルとは思えない快適さでタイピングができる。ストロークは約1.2mmあり、軽いクリック感があることも加わってしっかりとした打鍵感がある。
タッチパッドは、約99mmという幅の広いタイプ。クリックボタンは一体型で、パッド全体をクリックできるようになっている。右下隅が右クリックとなり、残りの全体が左クリックとなる。さらに、2本や3本の指で同時に触れることで、スクロールやズーム、ページ送りといったタッチパネルのような操作を行なうことも可能だ。
キーボード右上には、PCを快適に使うのに便利な3つのボタンが用意されている。ひとつは、PCのトラブルを視覚的に解決へと導いてくれる「VAIO Care」というアプリケーションが立ち上がる「ASSISTANT」ボタン。ふたつめは、ワンタッチでウェブブラウザーが立ち上がる「WEB」ボタン。そして3つ目は、VAIOの電源やキーボード、画質、ネットワークなどについて手軽に設定できる「VAIOの設定」が立ち上がる「VAIO」ボタンだ。
サウンドと映像面でのエンターテインメント機能も充実
モバイルノートながらも、技術の高さを誇るソニーらしく、音響にもこだわっている。内蔵スピーカーで、音質を劣化させることなく音圧を高めて迫力あるサウンドを楽しめる「xLOUD」や、デジタル信号の音響特性を補正処理することでクリアな音声を再現できる「Clear Phase」といった機能を搭載している。光学ドライブがないモデルなのでDVDビデオなどは楽しむことはできないが、自分で取り込んだ音楽ファイルや、オンデマンドの映画・ドラマなどを観賞するのには十分すぎるスペックを持っている。
さらには、ソニーの地上デジタル/衛星デジタル(BS/110度CS)チューナーを搭載したネットワークレコーダー&メディアストレージである「nasne」(ナスネ)と家庭内LANを構築すれば、nasne経由でテレビを視聴することもできる。さらには、録画した番組をVAIO Tシリーズ11にコピーして持ち出すことも可能。そのほか、nasneをネットワーク経由で操作して録画予約までできてしまう。上記の音響機能が、テレビ視聴でも活きてくるのだ。
そのほか、本体やDLNAに対応した機器に入っている画像や音楽ファイルを手軽に楽しむことができる「アルバムアプリ」と「ミュージックアプリ」を内蔵。また、簡単な手順で手持ちの画像などの素材からショートムービーを作成できる「VAIO Movie Creator」、Facebookやツイッターやニュースサイトなどの更新をまとめてチェックできる「Sociallife」といったプリインストールソフトも充実している。