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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第296回

暗い室内で遊びまわる猫たちをOM-Dで撮る

2013年03月22日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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鏡の中の猫にピントを合わせて撮影!

高いところでオモチャを動かすとすかさずタワーに飛び乗ってえいや、と手を出してくれる(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

高いところでオモチャを動かすとすかさずタワーに飛び乗ってえいや、と手を出してくれる(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

 次は棚の横にあるキャットタワー猫。

 フランフランが上半身を持ち上げてひょいと手を出した瞬間、シャッタースピードを抑えめにして前足とオモチャの動きを出してみた。

見てる方がハラハラするほど身を乗り出してゲット(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

見てる方がハラハラするほど身を乗り出してゲット(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

 そうやって遊んでたら、突如上の段にいた黒猫(3匹いたのでどいつだかよくわかりません)が思い切り身を乗り出して横取り!

 オモチャ(というか獲物)への執着心は猫によって違うのだ。この黒猫は超積極的。今にも落ちそうだったのだけど、落ちないのが猫。まあこのくらいの高さなら落ちても無事なのも猫、なのだけど。

 かくしてフランフランはまたしてもオモチャを取られちゃったのでありました。取り合わずにゆずっちゃう猫、どこにでもいるもんです。

 きゃらふのもうひとつの撮影ポイントは鏡。

 キャットタワーの猫を狙ってて気がついた。あ。鏡にも映ってるじゃん。壁にでかい鏡が貼ってあったのだ。これを利用してやれ、というわけで、鏡に映った猫を撮ってる鏡に映ってる自分を撮ってみた。

 上の方にボケて少しだけ映ってるのがホンモノ。あえてピントは鏡の中に。

鏡の猫にピントを合わせて手が伸びた瞬間を連写。鏡像なので左右は逆になっております(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

鏡の猫にピントを合わせて手が伸びた瞬間を連写。鏡像なので左右は逆になっております(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

 こんな調子でさんざん遊んでると、さすがの猫たちも疲れてくる。疲れた子からそれぞれの隙間に潜り込んで休憩。休憩に入った猫はそっとしておくのが基本。

 まだまだ元気な子猫は客席の隙間に入って毛繕い。

席に置いたバッグと背もたれの隙間で毛繕いをはじめた(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

席に置いたバッグと背もたれの隙間で毛繕いをはじめた(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

 最後は今まで一度も登場しなかった店長の「オニロク」。

 店長と呼ばれてる猫はソファー裏に隠れておりました。

店長猫のオニロク。この日はここでおとなしくしておりました(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

店長猫のオニロク。この日はここでおとなしくしておりました(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

 ソファー裏は暗いのでISO感度をぐぐっと上げて、首を傾げてこっちを見てるところを1枚。

 きゃらふの猫はみな被災地を含むどこかしらで保護された猫たち。だから大人になってからみんなと合流した猫もいて、どうしても猫同士の折り合いが悪いこともある。人にはすぐ懐くけど他の猫には攻撃的なヤツとか。

 でもまあ、そんなところも含めて猫社会の縮図なわけで、みなが元気でいますように、という感じなのでした。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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