第1回、第2回でmSATA SSDを理解したところで、第3回ではSATAやUSB接続に変換して利用できるアダプターなどを紹介しよう。
ノートPCやUltrabookの換装で余ったmSATA SSDをデスクトップPCで活用したり、名刺サイズ以下の小型で高速な外付けストレージを自作したりと、mSATA SSDの用途を広げよう。
換装した古いSSDは
変換アダプターで再利用
PCやノートPC、Ultrabook搭載のmSATA SSDを大容量モデルに換装したときに悩むのが、換装したSSDの使い道だ。もちろん、中古ショップに売却するのもアリだが、買取金額は意外と安かったりする。
従来のSATA接続なら、サクッとデスクトップPCやUSB接続のHDDケースに組み込んで利用できたが、mSATA SSDの場合はSATAコネクターへの変換が必須だ。まだまだ数は少ないものの、mSATA-SATAやUSB変換といった定番アダプターが発売されている。
さらに変わったところでは、mSATA SSDをZIFコネクターや1.8インチIDE(44ピン)に変換するアダプターや、対応転送速度は3Gbpsだが、2枚のmSATA SSDでRAID0/1を構築できる2.5インチサイズのmSATA-SATA変換アダプター「DUAL MSATA RAID ADAPTER R2021D」などもある。
また、自作向けのPCパーツや小型ベアボーンでおなじみのZOTACがRAIDに対応するUSB3.0接続の外付けケースを発表している。
それでは、mSATA SSDをSATAやUSB接続に変換して利用できるオススメのアダプターを紹介していこう。
DeLOCK(ITランナー)
「SATA 22pin→mSATA変換アダプタ(61892)」
●URL:http://www.itrunner.co.jp
●実売価格:2500円前後
mSATA SSDを2.5インチベイに搭載可能にするmSATA-SATA変換アダプター。ドライブベイとの固定部はメタルフレームを採用し、しっかり固定できるようになっている。なお、DeLOCKはさまざまな変換アダプターを扱うドイツのメーカーだ。黄色のパッケージが目印で、CFカードをSATAコネクターに変換するなど、かゆいところに手が届く変換アダプターが数多くあるので注目だ。
オリオスペック
「SSDMC Ver 1.3 mSATA to 2.5 SATA SSD形状 変換アダプタ」
●URL:http://www.oliospec.com/item_detail/itemCode,SSDMC-v13/
●実売価格:3980円
秋葉原に店を構える老舗PCパーツショップ「オリオスペック」のオリジナル変換基板。mSATA-SATAに変換するだけでなく、厚さ7.8mmの2.5インチSSD形状にできるのが特徴。省スペースPCケースにmSATAを搭載したり、9.5ミリ厚の2.5インチHDD/SSDを搭載するノートPCの換装時に使えそうだ。
この連載の記事
-
第2回
PCパーツ
売れ筋6Gbps対応mSATA SSDの最速はどれだ? -
第1回
PCパーツ
mSATA SSDって、フツーのSSDとなにが違う? -
第-1回
PCパーツ
本命が続々登場!! mSATA SSDに大注目 - この連載の一覧へ