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モバイルを狙うAndroid関連不正プログラムが急増。1年間で7.3倍に!

2013年03月11日 07時00分更新

文● 大木信景〈HEW〉

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 大手インターネットセキュリティー会社のカスペルスキーが公開した最新の「モバイルマルウェアの進化レポート」によると、昨年1年間でAndroid関連のマルウェア(悪意のある不正ソフトウェア)の数は急激に増加。カスペルスキーのデータベースに登録されたAndroidマルウェアの数は、2012年1月時点では5,889個だったが、12月には4万3,262個以上と、実に7倍以上にのぼっている。昨年はじめには6,000個に満たなかった不正なプログラムが、年末までの間に毎月3,000個を超えるペースで増え続けたということになる。

 以前から、公式アプリストアですら不正アプリの存在が確認されるなど、モバイル端末のセキュリティ対策の必要性は叫ばれてはいたが、その脅威がここにきて一気に急増した形だ。カスペルスキーによれば「サイバー犯罪者は人気の高いAndroidプラットフォームに目をつけた」ということになるが、一般的にモバイル端末は個人情報の宝庫なのも事実。本当に新たな標的としてロックオンされたのだとしても不思議ではない。

 カスペルスキーはまた、企業活動において社員が私物の端末から企業データへアクセスすることのリスクも指摘している。個人での対策が必要になってくるのはもちろん、企業側もセキュリティ対策を含めたモバイル管理システム作りに本腰を入れる時期に来ているようだ。

Kaspersky

2012年のAndroid マルウェア増加グラフ

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