3月5日、JR東日本はICTを活用した取り組みを3つの施策をメインにすえ、東京駅中心に本年4月から展開していくと発表した。
1つは、公衆無線LANサービスの拡充。現在は東京駅構内の限られた場所で提供しているが、これを構内全体に広げ、場所を選ばず利用できるようにする。
2つめは、鉄道関連情報をスマートフォン向けアプリと、エリアワンセグ放送を通じて提供する。具体的には、駅改札付近に設置してある異常時案内用ディスプレイに表示している列車遅延情報、振替輸送情報、新幹線の発車情報だ。エリアワンセグ放送は、震災などの緊急時でも、利用制限なしに多くのユーザーに情報を提供できるのが強み。情報提供は、今年12月までが試行期間となる。
3つめは、東京駅構内での共通ネットワークの整備。このネットワークを使って、上記ふたつの取り組みを実現していくとのこと。
すでに、鉄道運行情報の提供先となるスマートフォンアプリ「山手線エキナカネット」は、App StoreとGoogle Playで提供している。主に列車の乗換ルート検索や時刻表案内、運行情報の閲覧が可能なほか、NEWDAYSなど駅構内外の施設で使えるクーポンや各種ニュースも配信している。
さらに、アプリ内の「エンタメ」カテゴリーでは、山手線各駅にふさわしい猫の総選挙に加え、29人のアイドルグループ「山手線ガールズ」による、山手線各駅にあるお店のグルメレポート記事やチャレンジ番組を配信している。