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超高音質オーディオ配信で変えるPCオーディオ環境 第3回

意外に敷居は低かった!? プレステ3からはじめるDSD

2013年03月06日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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AudioGateを使ってPCでDSD音源を再生! 

  • 必要なソフト:AudioGate
  • 必要な音源:購入したDSD音源
  • 必要なハード:PC、USB DAC、スピーカー

「DS-DAC-10」。実売で5万円弱だ

「DS-DAC-10」。実売で5万円弱だ

 では、いよいよAudioGateとDS-DAC-10を使って、PCでDSD音源を再生してみよう。AudioGateを起動して、画面にある「ADD」ボタンを押すと再生するファイル選択画面になるので、購入したDSD音源を選ぶ。すると、画面の下の再生リストに選択した曲が並んでいるのがわかるだろう。

再生したい音源ファイルの選択画面。聴きたい曲をまとめて選択して決定すると、再生リストに登録される

再生したい音源ファイルの選択画面。聴きたい曲をまとめて選択して決定すると、再生リストに登録される

環境設定のオーディオ・デバイスの設定画面。DS-DAC-10以外のUSB DACを使っている場合は、ドライバーが正しく選択できているかを確認しよう

環境設定のオーディオ・デバイスの設定画面。DS-DAC-10以外のUSB DACを使っている場合は、ドライバーが正しく選択できているかを確認しよう

 続いて、編集メニューにある「環境設定」で、オーディオデバイスを選択する。ドライバーの種類はASIOで、DS-DAC-10を購入し必要なソフトをインストールした後ならば、「KORG USB Audio Device Driver」が選択できるようになっているはずだ。

 これを選ぶことで、USB端子からDSD信号がそのまま出力され、DS-DAC-10でアナログ信号に変換するネイティブDSD再生となる。

 DS-DAC-10は使わないけれども、PCの内蔵スピーカーではなく、ほかのUSB DACを使う場合は、USB DAC用のドライバーが正しく選択できているかを確認しておこう。AudioGateは「ASIO」規格のほか、「DirectSound」(Windows標準オーディオドライバ)、「WASAPI」にも対応しているので、内蔵スピーカーはもちろん、ほかのUSB DACでも再生は可能だ。

 ただし、DS-DAC-10以外へのDSD出力はできないので、AudioGateがリニアPCMに変換して出力することになる。Mac環境でのDSD出力は、4月頃予定のアップデートで対応予定だ。

 これで、DSD音源の再生の準備は完了だ。後は、DS-DAC-10に手持ちのアクティブスピーカーを接続すれば再生ができるようになる。今回は、前回のSTEP 4から引き続いてオラソニックのTW-D7IP/D7WMをスピーカーとして使用する。アナログ音声ケーブルを使ってオラソニックへアナログ接続している。

DSDとWAVの音を聴き比べてみた

DS-DAC-10とタブレットPC、TW-D7IPを組み合わせて聴き比べ!

DS-DAC-10とタブレットPC、TW-D7IPを組み合わせて聴き比べ!

 この試聴のために筆者が用意したのは、OTOTOYで手に入れたSuaraの公開DSDレコーディング「DSD Live Session」(2曲収録で500円 WAVも同梱)と、e-onkyoで購入したノルウェー国軍音楽隊による吹奏楽作品「La Voie TriomPhale」(アルバム購入で3300円)。

 まずは、Suaraの歌う「powder Snow」を聴いてみると、ギターとバイオリン伴奏をバックにしっとりと歌う声の生々しさにゾクっとする。スタジオの空間を感じるようなリアルな再現だ。

 ボーカルの音像定位も明瞭だし、ギターやバイオリンの音色の明瞭度、suaraとの位置関係も絶妙で、ライブレコーディングという感じがよく伝わる。

 では、リニアPCMとの違いはどうなのだろう? 「DSD Live Session」のいいところは、DSD音源とWAV音源がセットになっているところ。リニアPCMの方は48kHz/16bitなので再生周波数帯域では少々差があるのだが、ここは仕方ないところだ。

 その差は歴然だ。筆者はもう40歳を過ぎ20kHzまでの高域が聴こえるかどうかもあやしいわけだが(怖くて試していない)、そんなもの関係なく違いがわかる。声の柔らかい感触や声の張りがDSDの方がより瑞々しく感じられる。

 スタジオの空気感の違いもずいぶん違う。スタジオはもともと残響の少ない環境だから微小な響きが出る/出ないというわけでもない。言うならば、その場に居るか、録音されたものを聴いているかくらいに違っている。DSD恐るべしだ。

 そして、こうした優秀な録音の微妙な差をしっかりと描き分けたオラソニックの実力にも改めて驚いた。こうしたソースの違いが出るのは、基本的な作りがしっかりしているスピーカーの証でもあるし、それにしても想像以上にきちんと違いが出た。

 実はこういう話はホームシアター用の安価なシステムでもある。現状では圧縮音源であるドルビーデジタル対応のものと、ロスレス圧縮であるドルビーTrueHD対応のものとに二分されているが、ほんのわずか(1万円ほど)の差とは思えない違いが出る。

 ソースの情報量が大きく違うのだから、当然の話。ハードに比べればはるかに安い価格でこの音が得られるのだから、ハイレゾやDSD配信はもっと盛り上がっていいはずだと思う。

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