2月6日、日本マイクロソフトがOffice最新版の発表会を開催した。パッケージとしては、「Microsoft Office Personal 2013」「Microsoft Office Home and Business 2013」「Microsoft Office Professional 2013」「Microsoft Office Professional Academic 2013」といったエディションを用意。2月7日より発売される。
また、記念企画として「Office発売記念数量限定 Office Professional 2013アップグレード優待パッケージ」を数量限定で販売(参考価格3万5800円/税別)。現行Officeを搭載したWindows 8パソコンの購入者には、無償で新Officeにアップグレードできるプログラムを用意している。
次期Officeパッケージ製品 | ||
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エディション | 参考価格 (税別) |
構成 |
Office Personal 2013 | 2万9800円 | 「Word 2013」「Excel 2013」「Outlook 2013」 |
Office Home and Business 2013 | 3万4800円 | 「Word 2013」「Excel 2013」「Outlook 2013」「PowerPoint 2013」「OneNote 2013」 |
Office Professional 2013 | 5万9800円 | 「Word 2013」「Excel 2013」「Outlook 2013」「PowerPoint 2013」「OneNote 2013」「Access 2013」「Publisher 2013」 |
Office Professional Academic 2013 | 2万8381円 | 「Word 2013」「Excel 2013」「Outlook 2013」「PowerPoint 2013」「OneNote 2013」「Access 2013」「Publisher 2013」 |
次期Office動作環境 | |
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OS | Windows 7、Windows 8。32bit版または64bit版 |
ネットワーク | Micorosoftアカウント。インターネット接続環境 |
CPU | SSE2対応の1GHzプロセッサー |
メモリー | 1GB以上(32bit版)、2GB(64bit版) |
ストレージ | 3GB以上のディスク空き容量 |
光学式ドライブ | 光学メディアは同梱されないため不要。ダウンロード用プロダクトキーのみ提供 |
画面解像度 | 1024×576ドット以上(1366×768ドット以上推奨) |
発表会では、日本マイクロソフト 代表執行役 社長 樋口泰行氏が登壇。まずは、Windows 8が世界全体で6000万ライセンスに到達し、Windowsストアのダウンロード数が1億以上となった点に触れた。
Windows 8発売後の一番大きなマイルストーンとなる新しいOfficeは、Windows 8に最適化することで大きく進化し、Windows 8と新Officeが互いの価値を高める製品となっている点を指摘。さらに、情報の閲覧、データの作成/管理において、PC/タブレット/スマートフォンなどさまざまなデバイスを切り替えながら使っても、最適な作業環境を提供できることをメリットとして挙げた。従来のマウス操作に加えて、タッチ機能に対応したGUIを用意したほか、クラウド対応として「SkyDrive」を利用した共同作業関連機能、SNS連携にも触れた。
日本企業において利用率の高いWindows XPが、2014年4月8日(米国時間)にサポートライフサイクルが終了することを挙げ、セキュリティや生産性の面からもWindows 8、新しいOfficeへの移行を促進したいとした。
日本マイクロソフト 業務執行役員 Office ビジネス本部 本部長 ロアン・カン氏は、新しいOfficeの概要として、マルチデバイス対応、Windows 8への最適化、クラウド(「SkyDrive」)統合などを紹介。Excelを使ったデモでは、文字列データなどの規則性を認識し、データ入力時に必要な情報を自動的に補完する「フラッシュフィル」、データの内容を分析して最適なグラフを手軽に作成できるようにする「おすすめグラフ」を解説した。Wordのデモでは、画像の配置レイアウトなどを自在に修正できる「ライブレイアウト」に触れた。
また、従来のマウス操作、タッチ機能を利用した指先やペンによる操作に自動的に対応することが紹介された。
最後に、日本マイクロソフト 執行役 コンシューマー &パートナーグループ オフィスプレインストール事業統括本部長 宗像 淳氏が登壇。ゲストとして、NECパーソナルコンピュータ 代表取締役社長 高塚 栄氏、ソニー 業務執行役員 SVP VAIO&Mobile 事業本部 本部長 赤羽良介氏、東芝 デジタルプロダクツ&サービス社 DS 第一事業部 事業部長 長嶋忠浩氏、富士通 執行役員 常務 大谷信雄氏が紹介された。各社とも、新しいOfficeをプリインストール済みである点に触れながら、新製品の解説を行なった。