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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第275回

柔らかい絵が魅力! ニコンのフルサイズ一眼「D600」で猫撮影

2012年10月19日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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写真がズルいぐらい柔らかく撮れる

河原にちょこんと座ってた猫を後ろから縦位置で。すーっと伸びる土手のブロックがどんどんボケていく感じがわかるかと思う(2012年10月 ニコン D600)

河原にちょこんと座ってた猫を後ろから縦位置で。すーっと伸びる土手のブロックがどんどんボケていく感じがわかるかと思う(2012年10月 ニコン D600)

 階調表現が柔らかくて雰囲気のある絵が撮れるのもフルサイズならでは。柔らかい写真を硬く仕上げるのは簡単だけど、逆は難しいから、やっぱ元のカメラの優秀さは大事なのだ。

 何気ない写真が柔らかく、それなりに撮れててズルいくらい。

 逆に、ライブビューが使いにくい(ミラーレス一眼に比べるとライブビューのAFは遅い)ので、ちゃんと撮ろうと思ったら、光学ファインダーをのぞかねばならず、歩いている猫を撮ろうと思ったら這いつくばる必要が出てくる。というわけで久々にちゃんと這いつくばってみた。

這いつくばって、歩いている猫を追いながら撮ってみた。歩く姿を見ると、ケモノって感じがしていい……とはいえ、おなかがこれだけたるんでると、野生っぽさはないけど(2012年10月 ニコン D600)

這いつくばって、歩いている猫を追いながら撮ってみた。歩く姿を見ると、ケモノって感じがしていい……とはいえ、おなかがこれだけたるんでると、野生っぽさはないけど(2012年10月 ニコン D600)

 この猫はなかなか人を怖がらず、しかもあちこちうろうろしてくれるので、追いかけて撮るのもまた楽しい。

2つのフェンスを使って器用に横向きにすわってました。舌をしまい忘れているところがチャームポイント(2012年10月 ニコン D600)

2つのフェンスを使って器用に横向きにすわってました。舌をしまい忘れているところがチャームポイント(2012年10月 ニコン D600)

 見てたら、2つのフェンスの上に、前足と後ろ足を器用にのっけてちょこんと座ってくれた。

 その姿が可愛いので狙ったけど、顔がちょうど木にかぶっちゃって見えない。顔がないのは寂しいので、チチチチッと舌打ちして気を引いてみたら、ちゃんと答えてくれたのでその隙に撮影。

 もうひとつ、フルサイズデジタル一眼レフというと期待するのが高感度。特に室内猫を撮るときは、ISO感度を上げないと難しいからね。

 よって来週は、うちの猫をネタに高感度写真をお送りする予定です。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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