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最新こそ最良! 東芝のロボット掃除機新製品をネチネチ試した
2012年08月31日 12時00分更新
部屋の形状を検出して家具の下まで
キレイにする賢い掃除機「SmarboV」
ここで紹介するのは、オプションをフル装備したSmarbo(VC-RB8000)。本体はそのままで、オプションの数を絞った廉価版のVC-RB7000も機能的にはまったく同じだ。
特徴はとにかく薄いこと。高さが7cmしかないので、棚類やソファーの下にあるわずかな隙間にも入り込み掃除ができる点に大きなアドバンテージがある。さらにCCDカメラを搭載していて、部屋の形状や自分の位置を7cm四方の区画で読み取り、正確な位置情報を元に掃除をするキチントさんなのだ。
また、他社にはない機能として、掃除の途中でバッテリーが切れてしまいそうになると自動的に充電台に戻り、充電を終えると前回掃除を中断した位置から再び掃除を再開するという機能がある。8畳間程度ではバッテリー切れを起こさなかったが、30畳のリビングがあるとかいう豪邸に住んでいる読者は便利に使えるだろう。
走行パターンは部屋全体を縦横に4回掃除する自動と
1回だけ掃除する節電運転
部屋全体を掃除する自動モードは、上部のCCDカメラを使ってまずは部屋を縦方向にジグザグ運転、その後横方向にジグザグ運転する。これを2セット繰り返すので計4回同じ場所を違う方向から念入りに掃除する。毛足の長いカーペットを敷いてある場合に非常に有効だ。
そこまで念入りに掃除をしなくてもいいフローリングの床などは、節電モードに切り替えるといい。すると部屋全体を矩形のジグザグ運転を1回だけ行ない、素早く掃除をしてくれる。
さらに作業などで汚れた部屋の一部を掃除するスポットモードも備えており、これは縦横1.5m四方を掃除する。
ではさっそく、それぞれの運転の様子をムービーで見ていただこう。
縦横合計4回も念入りに掃除してくれる自動モード
フローリングの床などを軽く掃除してくれる節電モード
部屋の一部分を集中的に掃除するスポットモード
それでは自動モードで掃除させたとき、どのぐらい床がきれいになったのかを見てみよう。
自動モードの映像を見るとよくわかるが、基本は矩形のジグザク運転をするはずだが、床の途中で円を描いているのがわかるだろう。これは本体のゴミセンサーがゴミの多い場所を検知して、そこを念入りに掃除しているためだ。そのかいあって床の中央部は、まさにチリひとつないキレイな仕上がり。しかし部屋の四隅は丸いロボット掃除機の不得意とする場所なので、わずかにゴミが残ってしまった。
とはいえ標準サイズのロボット掃除機としては、かなりキレイにしてくれるという印象だ。前回は小型のロボット掃除機を紹介したが、大型でもそれと同等程度のゴミしか残っていない。充電台まわりもギリギリまで寄せてキレイにしていることが分かる。
前方の集塵ブラシは左右に2つあり、幅広くゴミを集めるようになっている。特徴的なのは吸い込み口で、他の掃除機に比べ後方に配置することで、幅広のブラシを持たせ、また硬さの違う起毛ブラシを使い、1回の走行で広い範囲のゴミを効率よくダストビンに集めている。
SmarboVを侵入させたくない部屋や、大切なものを置いてある場所は「バーチャルウォール」と呼ばれるマーカーを置くと、仮想のフェンスを張ることができる。これはペットを家で放し飼いしているときに超便利。ペットがいつでもトイレに行けるように、部屋のドアを開けっ放しにしておいても、Smarboは仮想フェンスに引っ掛かりそこで折り返すようになる。
最上位モデルには2個(廉価版には1個)添付されているので、1個余ってしまうような場合は、階段などの段差に置いておくと、階段センサーよりも確実に落下を防止できるので便利だ。
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