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1セット約15万円から、PCや各種ソース機との接続が可能

DYNAUDIO、初のハイエンド無線スピーカー「Xeo」を公開

2012年06月25日 06時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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太くメリハリの利いたサウンド、テレビとの連携にも期待大

 DYNAUDIOのCEO、Wilfried Ehrenhol氏が実施したプレゼンテーションでは、ノートパソコンをソース機としてさまざまなジャンルの楽曲を再生するデモが実施された。

 Xeoはユニット構成から考えると、EXCITE X12、X32あたりが近いように感じられるが、音質傾向としても近く、輪郭のハッキリとした骨太のサウンドという印象。シアタースピーカーのようなスケール感や奥行きも感じる。音楽用としても高品質に使えるとは思うが、薄型テレビの光デジタル出力と組み合わせて、映画やライブ放送の音響を手軽に高音質化するという用途に積極的に活用してみたいと感じた。

 トランスミッター部分は残念ながらステレオ送信にしか対応していないが、今後マルチチャンネルの伝送に対応したトランスミッターが販売されるなら、AVアンプの導入時にスピーカーケーブルをどう取り回すか頭を悩ませずに済むかもしれない(現状のステレオ送信でも2台を組み合わせれば、アナログで出した4ch:ファントム構成のサラウンドが楽しめそうだが……)。

会場で配られたXeoのロゴ入りどら焼き

 詳細は不明だが、スペックシートを見ると、ツィーターとウーファーに対してそれぞれ最大50Wのアンプがあてがわれているような記述がみられる。特にブックシェルフのXeo 3はローエンドまで低域のレンジを確保できない分、量感を多めに出している印象を持ったが、ユニットの特性に合わせて周波数帯域などをチューニングしている可能性もあるだろう。Xeo 5はウーファーが強化されている分、フルオーケストラの再生などではより広大なスケール感を感じる。

 なお本機はAirPlayに対応しないが、エーレンホルツ氏の説明によると、アップルのライセンス規約上、トランスミッターにデジタルで入れた信号をさらに変換してスピーカーに再送信するような機器は認められないためだという。とはいえAirMac ExpressのAirTunesや、最近ではiPodトランスポートのようなiPodデジタル接続対応の機器、Squeezeboxのようなネットワーク上の音楽データをSPDIFで出力できる機器なども存在しているので、対応できるソース自体は豊富だろう。

 普段PCで聞いている音をより高音質で……という用途で便利なのはもちろんだが、上述した薄型テレビとの連携など応用もいろいろ考えたい機器だ。

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