ソフトバンクのULTRA SPEEDは
都心部であれば、つながりやすくて、しかも速い
ソフトバンクから登場しているモバイルルーターには、4Gだけではなく、ULTRA SPEED+イー・モバイル網のサブエリアに対応した製品もある。ULTRA SPEEDは1.5GHz帯の周波数を使っているため、比較的回線が空いており、3G系のサービスとはいえ結構速度が出ると評判だ。そこで単体でもチェックしてみた。
チェック端末は、「ULTRA WiFi BB SoftBank 101SB」。スマートなビジュアルに、賢い待機電力管理が魅力的。省電力状態は、Wi-Fiを切断するスタンバイモードと、スタンバイモードのときにさらに長時間端末を操作しないと切り替わるディープスタンバイモードがある。このディープスタンバイモードからの復帰は時間がかかるがバッテリーの持ちはよくなる。ただし、スタンバイからの復帰は手動(電源ボタンを押す)なので少々不便だ。
また、他と比べて気になった点は、Speedtest時のサーバー探索時間が長かったところ。30秒待っても接続されないケースもあった。つながれば速い……そんな印象だ。
測定場所 | ULTRA SPEEDの計測結果 |
---|---|
東京駅新幹線ホーム | 下り7.02Mbps/上り1.19Mbps Ping:182ms |
秋葉原電気街口 |
下り2.57Mbps/上り1.00Mbps Ping:101ms |
新宿駅中央線ホーム |
下り3.62Mbps/上り0.34Mbps Ping:263ms |
前橋駅前 |
下り4.92Mbps/上り1.07Mbps Ping:202ms |
町田(屋内) |
下り3.52Mbps/上り0.51Mbps Ping:187ms |
EMOBILE LTEは速くて、料金もなかなか
既存イー・モバイルユーザーなら即LTEにチェンジ!
イー・モバイルのLTE網も、各所で安定した速度を見せてくれた。今回の計測では、全計測場所がLTE圏内で、今後の拡大を考えると要チェックのサービスといっていいだろう。とくに既存イー・モバイルユーザーでまだLTE対応端末ではないのならば、即変更をオススメしたいくらい(EMOBILE LTEはPPTPのVPN接続が利用できないなど、一部残念な仕様もあるが……)。
ただし、通信量による規制が366MB/24時間なので、自宅用の回線も兼ねるのはやや厳しい感じ。お出かけ中心として使うといいだろう。また、傾向としては都心部のほうはレイテンシーが短く、郊外にいくほど、やや長くなるといったものが見られた。
端末は「Pocket WiFi LTE(GL01P)」。iPhone 4S大の大きさだが、バッテリー駆動時間は長く、かつ待機時間も長め。端末からの要求に応じて接続してくれるため、基本的にカバンに入れっぱなし運用が可能だ。ただし、トンネルなど遮蔽環境から出たときは接続に失敗することがあるため、手動による接続が必要になるケースもある。
測定場所 | EMOBILE LTEの計測結果 |
---|---|
東京駅新幹線ホーム | 下り2.02Mbps/上り6.58Mbps Ping:82ms |
秋葉原電気街口 | 下り3.37Mbps/上り9.96Mbps Ping:194ms |
新宿駅9番線ホーム | 下り3.04Mbps/上り8.62Mbps Ping:87ms |
前橋駅前 | 下り6.78Mbps/上り9.31Mbps Ping:197ms |
町田(屋内) | 下り2.47Mbps/上り3.30Mbps Ping:194ms |
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