コストパフォーマンスがウリ
8万円前後のオールインワン
最新モデルでコスパがいいのは7~9万円のモデル。1世代前の「Sandy Bridge」を搭載した製品なら、比較的安く発売されている。今回試用したのは富士通の2012年夏モデル「LIFEBOOK AH45/H」。15.6型液晶を搭載しながらも、スリムなボディーがウリ。量販店では8万9800円、価格.comの情報では7万3430円という価格で購入できる。
PCに詳しくないと、型落ちや激安品とあまり違いがわからず、7~9万円という価格が高いと感じてしまうかもしれない。実はそんなことはなく、対性能比ではお得な価格帯なのだ。
まずは、CPUにCore i3 2350M(2.30GHz)を採用。メモリーも4GBと余裕の容量だ。動作は軽快で、ブラウザーなども即立ち上がる。HDDも格安モデルと同じ5400回転タイプを内蔵しているが、チップセットやHDDの違いでデータ転送速度が速くなっている。一般的な操作であれば、ストレスなく処理できるはずだ。
8~10万円クラスのPCなら、インターフェースも充実している。本機種なら、USB2.0×3に加え、USB3.0も1つ搭載している。外付けHDDをつないで高速なデータ転送が可能だ。さらに、USB3.0は電源オフUSB充電機能も持っている。PCの電源を切っても、iPodなどのUSBデバイスを充電できるのだ。
HDMI端子もありがたい。リビングの大画面TVにつないで、友人たちとYouTubeを楽しんだり、取り込んだ写真をスライドショーしたりできる。もちろん、アナログRGB出力も備え、プロジェクターに接続し、プレゼンに使うこともできる。
7~9万円は、PCを「普通に」使うユーザーのほとんどにお勧めできる価格帯だ。ストレスなく、今後数年間快適にPCを利用できる。将来、Windows 8にアップグレードしてもサクサク動いてくれることだろう。筆者のようなITライターでも、セカンドマシンはこのクラスで十分すぎる性能を持っている。時期によっては、6万円台でも見つかるので探してみよう。
あえて、弱点を挙げるなら液晶ディスプレイの解像度だ。1366×768ドットのWXGA解像度は、15.6型液晶のサイズからするとやや低く感じる。ウェブの表示エリアが狭く、動画の細かさもそこそこだ。9万円前後まで予算を上げられるなら、フルHD液晶やブルーレイドライブを搭載している製品もあるので、画面を広く使いたい人や映像を楽しみたい人は要チェックだ。さらに、この価格帯から、MicrosoftのOfficeが付いた製品も選べるようになる。ビジネスにも使うためMicrosoft Officeが必須なら、プリインストールPCを選んだ方がコスパがいい。
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