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ソフトバンク、PayPalと合弁 iPhoneを使ったクレカ決済を提供

2012年05月09日 22時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 ソフトバンクとPayPalは合弁により、「PayPal Japan」を設立すると発表した。

 このPayPal Japanのサービスで主眼が置かれているのが、モバイルによる決済ソリューション「PayPal Here」だ。PayPal Hereは従来クレジットカードの決済システムを導入するのが困難だった中小店舗を主な対象にしており、iPhoneやAndroid端末に装着したカードリーダーによって、PayPal経由でのクレジットカード決済を可能にするというものだ。

スマートフォンに接続したカードリーダーで、簡単にカード決済が可能になる

 支払はすぐにPayPalの口座に入金され、スマートフォン上のアプリケーションを通じて、その状況を確認できる。また、カードリーダーからのカード情報はすべて暗号化されており、PayPalが提供するセキュリティーと不正防止システムによって、保護されるとのこと。

 まずは、iPhone用の事業者向けアプリケーションとカードリーダーが一部事業者に限定的に提供され、一般の事業者には今後1~2ヵ月程度で開始される。また、Android向けについても同時期に提供を開始予定。カードリーダーの価格は1200円で、PayPal Hereの決済時にかかる取引手数料は5%。

事業者にとってのPayPal Hereのメリットは、PayPalのサイトに詳しいが、即日入金(銀行口座への入金は最短3日)で手数料5%、導入コストもわずかというのは大きなインパクトになりそうだ

 クレジットカード会社に支払う取引手数料が5%というのは、国内でクレジットカード決済のシステムを導入したケースと比べてもかなりの好条件と言える(手数料の割合はもちろん、一取引あたりのミニマムチャージが必要であったり、支払サイトが15~30日であるケースも多いという)。対応クレジットカードブランドはVisa/Master/American Expressと、国内にユーザーが多いJCBが含まれていない点は利便性の面で気になるが、まだまだ現金が中心だった日本の決済の形を変える可能性を持つ、注目の新サービスと言えるだろう。


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