旅のお供に最適なイエデンワ
前回の記事から長く時間が経過してしまったが(関連記事)、今回はイエデンワの正しい使い方を伝授したい。イエデンワ本体の詳細については、前回の記事を読んでほしい。カンタンにいうとイエデンワは、固定電話型PHSで、ACアダプターだけでなく、単三電池4本による長時間駆動も実現しているため、ケータイ(フィーチャーフォン)やスマホと同様に持ち歩くこともできるし、配線不要なので、東京都三鷹市のように緊急時の連絡手段として導入している例もある……というPHS端末だ。
また、ウィルコムも災害によって他の通信手段が使いにくくなった場合は、全国554ヵ所のウィルコムプラザに設置されているイエデンワを開放すると発表している。
ちなみに、TwitterなどのSNSではイエデンワとともに旅をする写真が散見されるばかりか「#旅するイエデンワ」なるハッシュタグも存在する。北九州にはイエデンワサークルもあるようで、絵に描いたような静かなブームが起きている。そんなディープなファンたちに負けじと、筆者もイエデンワと共にエクストリームなお出かけをしているので、その様子をお伝えしよう。メインディッシュのスカイツリーでイエデンワは最後に。
まずは“マナーモード”を設定する
お出かけ時に大切なのはマナーモード。もちろん、イエデンワもボタン一発ではないが、マナーモードに対応している。矢印ボタン下を押すとボリュームを0にできるので、お出かけ前は忘れずに。また、操作音も設定から無音にできるため、クールに持ち歩くなら必須の設定だろう。
そして、留守電機能をオン。イエデンワにバイブレーション機能はないので、だいたい移動中は着信に気がつかない。少なくとも筆者は一度も気がついたことがない。なので、重要な連絡なら留守電に残してくれるだろうという、先方の優しさに期待するためだ。
ASCII.jp編集部での様子
まずは編集部で原稿作成マシーンになっているときの様子から紹介しよう。だいたい勝手に出没して、勝手にデスクで環境を構築して原稿を作成しているのだが、スマホに着信があると、どうにもメモが取りにくい。やはり、受話器は必要なのだ。そのため、まず最初にイエデンワを設置。
なぜか、編集スエオカ氏からは、すぐ近くにいるというのに、イエデンワへの着信がある。同氏曰く「だって、編集部にPHSユーザーいないんだもん! PHS間の無料通話したいんだもん!!」とのこと。あ、そう。
お店でも堂々とイエデンワを設置
ケータイ・スマホユーザーともに、お店で着席したら、テーブルに端末を置くという人は多いだろう。もちろん、イエデンワもPHSなのでその資格がある。狭いテーブルだとやたら面積を占有してしまう点と、高い確率で店員さんに奇異の目で見られてしまうところがネックだろうか。ただ、筆者のようによく利用するカフェで何度も設置していれば「ああ、またか」とご理解してくれるので、まったく問題ないといっていいだろう。
ケータイにSMSを送ってみよう(※一方通行)
イエデンワは、ライトメールには非対応だが、NTTドコモのショートメールサービス(090-310-1655)を利用することで、ドコモ回線に対して半角で最大50文字、全角25文字までのメッセージを送ることができる。
メッセージは「ベル打ち」。おもに昭和世代が懐かしいなぁと思う方法で行なう。メッセージの送信はできるのだが、相手からの返信はできないので、一方的な送信になる。

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