4月9日、液晶一体型ワークステーション『HP Z1 Workstation』が国内でも発表された。2月に米国で披露され、特異なコンセプトで全世界の関心を集めた製品の魅力を紹介していこう。
日本ヒューレット・パッカードの“Zシリーズ”は、高性能かつメンテナンス性に優れた筺体構造を持つワークステーションだ。そのZシリーズ初の一体型モデルとして発表されたのがHP Z1 Workstationだ。コンシューマー向けでは、すでに一般的となっている一体型マシンではあるが、ワークステーションとしてはこれまで類を見ないコンセプトと言える。
その理由はタワー筺体などを採用したセパレート型デスクトップに比べて、液晶一体型は省スペースなぶんメンテナンス性を確保するのが難しいため。しかし、本製品は驚くべきアプローチで、一体型の筺体とメンテナンス性を両立している。
具体的には本体下部にあるボタンをスライドさせることで、ディスプレー部分が持ち上がる構造で、手軽に内部にアクセスできるのだ。
実際に本体を開ける様子は、ちょっとした感動もの。本製品は二重ヒンジを採用しており、液晶面を上にして本体を倒すことができる。その状態で、アタッシュケースを開くように液晶ディスプレー部分を持ち上げるのだ。左手奥にはダンパーが装備されており、開け閉めもスムーズ。開けた後は、しっかりと固定されるため、安心して内部のメンテナンス作業を進められる。
