液晶一体型のボディーを開閉し、HDDや光学ドライブはもちろん、ビデオカードなども換装できるワークステーション「HP Z1 Workstation」。前回は、ユニークな設計コンセプトやツールフリーでメンテナンスできる内部構造を中心に紹介した。しかし、ワークステーションの本質は、やはり信頼性やスペックにある。いくらコンセプトが優れていても、実力がともなわなければ致命的だ。後編となる今回はパフォーマンスを徹底検証。話題性だけではない、本製品の実力を紹介していこう!
ワークステーションの性能を1体型に
まずは基本スペックから確認したい。今回試用したマシンは、スタンダードモデルで、CPUには第二世代Core iシリーズでおなじみのSandy Bridge世代のXeonを採用。搭載しているのは、コンシューマーでは最上位ランクとなるCore i7 エクストリーム・エディションと同等の3.30GHzで動作する「Xeon E3-1245」で、キャッシュは8MB。ワークステーションとしてみれば、エントリーランクではあるが、インテル ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0にも対応しており、十分なパフォーマンスを備えている。
また、メモリーはDDR3 1333MHz対応の8GBモジュールを2枚搭載。トータルで16GBとなる。一方のストレージは、1TBの3.5インチHDD(毎分7200回転/SATA)。
ハイエンドモデルでは、300GBの2.5インチSSDを2基搭載しており、さらにRAIDに対応するなど極限まで高速化を追及できる仕様となっている。光学ドライブには、スロットイン方式のBDドライブが採用されており、そのへんの抜かりはない。