東京ガスとウィルコムは、東京ガスのガス遠隔遮断・監視サービス「マイツーホー」用の通信端末を共同開発。この通信端末に超低消費電力PHSチップセットが実装されていることを発表した。
マイツーホーは1989年から東京ガスが提供しているサービスで、通信機能付きのマイコンメーターを用いて、マイツーホーに契約している家庭のガスの状態を24時間監視。ガスが長時間、もしくは大量に使われていた場合に利用者に警告したり、ユーザーが外出中にガスの消し忘れを思い出した際に、監視センターに電話することで、ガスを遮断するなどの対応を提供している。月額利用料金は1戸あたり493円。

マイツーホーに契約するとユーザーのガスの状態を24時間監視してくれるようになる。2012年1月末時点で41万世帯にサービスを提供している
従来はユーザーが契約しているアナログ電話回線を利用して通信していたが、一般家庭での通信環境の変化にともない、無線化と低消費電力化を目指し、適した通信端末を検討していたという。
そして今回採用されたのが、ウィルコムの超低消費電力チップセットを搭載した通信端末である。今回の超低消費電力チップセットでは、2400mAhのリチウム電池3本で10年以上の駆動が可能とのことだ。
今後は5月にガスメーターに通信端末を設置して実証実験を始め、秋以降に一部ユーザーに先行導入する計画である。
