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日本記録メディア工業会、記録メディア製品の世界需要の中期予測を発表

旺盛な需要拡大を見込む記録型BDの国内需要

2012年03月08日 12時00分更新

文● 編集部

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 一般社団法人日本記録メディア工業会は、記録メディア製品(光ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、小型メモリーカード)の2014年度までの世界需要予測を2011年度の推定実績に基づきまとめた。記録メディア製品全体の需要が縮小する中、記録型BDと小型メモリーカードの需要増が見込まれる。

記録型BD(ブルーレイディスク)

 記録型BDは国内中心の市場形成となっており、2012年の世界需要は39%増の2億6800万枚、2013年は29%増の3億4500万枚、2014年が17%増の4億200万枚の需要増を予測したが、国内需要が80~90%を占める。海外市場の立ち上げが業界の大きな課題となっている。

 国内需要のタイプ別予測は、2012年度で「追記型BD」が1億3900万枚で構成比57%、「書換型BD」が1億400万枚で構成比43%、2014年度で「追記型BD」が1億9800万枚で60%、「書換型BD」が1億3000万枚で40%と、「追記型BD」への需要移行が強まる。

 国内はアナログ放送停波による地上デジタル放送への移行、BDレコーダーの普及、パソコンや薄型テレビへのBDドライブの搭載などインフラの整備が大きな要因となっている。

小型メモリーカード ※国内需要

 小型メモリーカードの国内需要は安定した成長を見込む。2012年度が1%増の5700万枚、2014年度が2%増の5900万枚と予測した。国内の需要規模は安定成長だが、容量構成比はダイナミックな動きを見せる。「1GB未満」は2011年度でゼロ需要となった。 

 2012年度は「4GB」が構成比40%で主力となるが、2013年度以降は「8~16GB未満」が主力となり、2014年度は「16GB以上」も27%を占め大きな需要帯になる。

 デジカメや携帯電話に求められる高画素化、スムーズな連写対応、デジタルムービーのフルハイビジョン撮影、3D動画撮影といった多機能化やアプリケーションの拡大が大容量化の要因である。

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