このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

見た目も性能も宇宙級! 超高性能ゲーミングPC「ALIENWARE」 第5回

「バイオ5」「STALKER」ベンチで探る、「ALIENWARE M17x」の実力 (2/2)

2012年02月21日 22時00分更新

文● 芹澤正芳

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「バイオハザード5」(Direct X10)はフレームレート60fps以上

 バイオハザード5は、おなじみの人気ゾンビアクションゲームのPC版。Direct X10対応と一世代前のゲームとあって、ALIENWARE M17xでは、フルHD解像度でもフレームレート60fps以上と十分快適にプレイできるスコアを出した。バイオハザード5のベンチマークはマルチスレッドに対応しており、CPUの性能もスコアに大きく関係するため、4コア/8スレッドのCore i7-2720QMの存在も好結果につながっている。

 また、Radeonシリーズは、最新のDirect X11から古いDirect X9〜X10世代の動作も得意としているため、幅広いタイトルを快適にプレイできるのもポイントだ(GeForce GTX 5xxシリーズはDirect X11の処理が得意)。

BIOHAZARD 5 ベンチマークテストB(DirectX 10)
1280×720ドット 94.6fps
1920×1080ドット 62.2fps

やはり「ロストプラネット2」(Direct X11)は重い

 ロストプラネット2はDirect X11に対応し、その機能を生かしたリアルな水の表現を実現するなど、美しい映像が特徴だ。ベンチマークの中では、特に動作が重い部類に入るため、それほど高いスコアとなっていない。ロストプラネット2のベンチマークは、ハイエンドGPUでも高い結果は出にくいので、あくまで参考としてほしい。

ロストプラネット 2 ベンチマーク テストタイプB(DirectX 11)
1280×720ドット 21.9fps
1680×1050ドット 17.6fps

「S.T.A.L.K.E.R.:Call of Pripyat」
(DirectX 9/10/11)の結果がポイント

 3つ目は、サバイバルホラーFPSのS.T.A.L.K.E.R.:Call of Pripyatによるベンチマークだ。DirectX 9/10/11に対応するタイトルで、今回はDirect X11モードで測定している。このベンチでは、同じマップで時間帯などの設定を変えた「Day」、「Night」、「Rain」(雨)などでテストが行なわれ、「SunShafts」では描画負荷がもっとも高くなる。試用機では、SunShaftsにおいてフルHD解像度で低めのスコアとなっているが、それ以外のシーンではおおむね快適にプレイできるレベルにある。

「COP_Middle」(S.T.A.L.K.E.R.:Call of Pripyat、DirectX 11モード)

「COP_Ultra」

 ベンチマークの数値を考えると、試用機のスペックはDirect X11対応の最新タイトルを十分遊べる状態にあることは確かだ。しかし、これからALIENWARE M17xをはじめ、ALIENWAREシリーズを購入するのであれば、もう1ランク上の性能を狙ってほしいところ。その場合、BTOにおいてRadeon HD 6990Mなどより高いGPUを選ぶことをお勧めしたい。

高画質動画の再生もサクサク

 ベンチマークとは異なるが、Radeon HD 68xx/69xxシリーズの動画再生支援機能「UVD 3.0」(Unified Video Decoder )について、最後に触れておこう。この機能は、Blu-ray 3DやMPEG-2/4などのデコードをほぼGPU側で行なえる点が大きな魅力で、ゲーム中に高解像度のムービーが再生されるといった状況でも、軽快かつなめらかな映像を楽しめるようになる。

 実際にPowerDVDを使用して、BDコンテンツの映像を再生。そのときのCPU使用率をチェックしたところ、わずか1〜3%とほぼ何も負荷がかかっていない状態だった。3Dゲームだけではなく、動画再生を得意としているのも大きな魅力といえる。なお、GeForceシリーズにも同じような動画再生支援機能「PureVideo HD」が搭載されていることも覚えておくといいだろう。

画面写真は、BDコンテンツを再生中の様子(画面はハメ込み)。Radeon HD 68xx/69xxシリーズの動画再生支援機能「UVD 3.0」により、高解像度の動画再生でもCPU負荷がほとんど発生しない

ALIENWARE M17x
パッケージ名 ALIENWARE M17x プラチナ
直販価格 22万9980円(2012年2月6日現在)
CPU Intel Core i7-2860QM(2.50GHz)
メインメモリー 8GB(4GB×2) 1333MHz DDR3-SDRAM(最大24GB/4GB×2+8GB×2)
ディスプレー(最大解像度) 17.3型ワイド(1920×1080ドット)
グラフィックス機能 AMD Radeon HD 6990M(2GB)
ストレージ 500GB HDD(毎分7200回転、SSD Hybrid HDD)
光学式ドライブ Blu-rayコンボドライブ
通信機能 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/g/n)、Bluetooth 3.0+HS
インターフェース USB 2.0端子×2、USB 2.0/USB 3.0コンボ端子×2、eSATA/USB 2.0コンボ端子、HDMI 1.4出力端子、HDMI 1.3入力端子、mini-DisplayPort、アナログRGB端子、ウェブカメラ
カードスロット 9-in-1メディアカードリーダー
テレビ機能
サウンド機能 7.1chデジタルサラウンドサポート、ライン出力×2、SPDIF/ヘッドホン端子、マイク入力
本体サイズ/重量 幅405.89×奥行き321.31×高さ51.31〜53.59mm/5.3kgから
OS Windows 7 Home Premium SP1(64bit)

 
デル株式会社

前へ 1 2 次へ

この連載の記事
ASCII.jpおすすめパック
製品ラインナップ
インテルバナー