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Yahoo!検索、パーソナライズ検索を試験導入 ただし影響は限定的

2012年02月20日 23時20分更新

記事提供:SEMリサーチ

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Yahoo! JAPAN の検索サービスにおいて2012年2月中旬より一部のユーザーを対象としたパーソナライズ検索を試験的に導入している模様だ。一部のPCで確認できたほか、Twitterなどで同様の報告をしているユーザーもいる。

対象はオーガニック検索。ただし現時点で確認できたところではパーソナライゼーションは極めて限定的だ。数年前からパーソナライズ検索を導入するGoogleの場合、検索結果の各リンクの順位が全体的に変化するうえ、過去の検索閲覧履歴によっては数十位の単位でランキングが変わるリンクもある。対する Yahoo!検索の場合、通常の検索結果と比較して、「特定のページ」(1URL)が検索結果の上位に上がってくるだけで、その他の順位は変化が見られない。つまり、パーソナライズというよりも、通常のオーガニック検索に1つの特定URLを検索上位の付近に差し込んでいる、という表現が適切だ。

全てのユーザーが対象になっているわけではなく、また(本テストの)対象者の検索結果においても、全てのキーワードでこうした検索結果の個別化が確認できたわけでもない。

検索結果のパーソナライゼーション自体はGoogleが数年前から実施していることであり、特に目新しいことでもなければ検索マーケティング担当者が特別な対応を求められるわけでもない。パーソナライズ検索導入時によく指摘される「検索順位の重要性の低下」も今に始まった話でもない。

現時点では、指標としてのランキング計測時に、"目の前のランキングは、自分用にカスタマイズされているかもしれない"という認識を持っておく程度だろうか。


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数日前からTwitterなどでYahoo!検索がパーソナライズを導入したのではないかという指摘がありましたので調査しました。「パーソナライズ」と指摘している方々が誰も詳細に触れていなかったので順位状況を調査しました。というか、私のPCは対象ではなかったので、対象者だった社内の皆様にお願いして検索結果をチェックしていただきました。結果、特定のURLがブーストされているだけで他のページの順位が変わっていないので、パーソナライズ検索ではあるのですが極めて軽微なものかと思います。FacebookによるBingのパーソナライズみたいな感じ(オーガニック検索に特定URLを差し込む形式)。今後どうするか知りませんけど。

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