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ボカロ好きのみんな~、VOCALOID 3発売だよー!!

2011年12月16日 22時30分更新

文● ASCII.jp編集部

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 16日、最新のVOCALOID 3エンジンを採用した新型ボーカロイド(歌声合成)ソフトが発表された。エンジン開発元のヤマハは同日、六本木二コファーレでイベント「ボカファーレ~第0幕~」を開催し、新機能をあらためて紹介した。

「VOCALOIDの父」として知られる、ヤマハの剣持秀紀氏

 エンジンそのものは10月21日に発売したもの。ソフトとしては、エディターにピアノロール/トラック編集/簡易ミキサーの3機能を付け、簡易DAW的にしたのが特徴だ。伴奏再生機能など初心者向け機能も増えている。

 面白いのは「Job Plugin」というプラグイン追加機能。Luaというスクリプト言語を使って歌声データを調整し、「すべてスタッカートにする」「フレーズの最後をヒュッと上げ、アイドルソングっぽくする」といった効果が付けられる。

 プラグインはVOCALOID Storeから無料でダウンロードでき、ユーザーオリジナルのスクリプトもStore上で共有できる。Webブラウザーのアドオンのようなもので、VOCALOIDの声が“拡張”できるのが面白い。

 また「ボーカロイドPデータシリーズVol.2」も16日付けで発売した。ボーカロイドエディターで作られたVSQ(歌声)データと、伴奏用のカラオケ音源がセットになったパッケージ。ボカロを使ってみたいが、DAWの経験がないという初心者は教材として便利に使えるだろう。

新機能「Job Plugin」。スクリプト言語Luaを使ったプラグインが追加できる

VOCALOID Editorには付録として「VOCALOID」ロゴ入りの名刺入れが付いてくる。「これを手にボカロPとして堂々と名刺交換をしてほしい」とのこと

「ボーカロイドPデータシリーズVol.2」。VSQ(歌声)データと、伴奏用のカラオケ音源が入っている教材的パッケージ

 ソフトとしては、「兎眠(とね)りおん」がやはり16日付けで発売。実売価格は9800円だ。開発は“もふくちゃん”こと福嶋麻衣子取締役が運営するモエ・ジャパン。アキバ系イベントステージ「ディアステージ」を手がける同社らしく、幼いアイドル声の音源だ。

 次いで、22日にはAHSが「結月ゆかり」を発売する(関連記事)。実売価格は1万1800円。スローバラードも歌いあげられる艶っぽい声が売りで、ブレスや笑い声、吐息、補助子音など400種類の効果系音源「exVOICE」も収録している。

 その他には「Ia」(イア)、「Ring Suzune」「蒼姫(アオキ)ラピス」、韓国語が使える「SeeU」(シユ)などの新製品が現在開発中だ。現役のボカロPも、やってみたいなとムズムズしていた“聴き専”の人々も、発売をお楽しみに。

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