実用的なカスタマイズ機能なども搭載
通常の使用時はPCの画面解像度を1920×1080ドットに設定するのがベストだが、画面のアスペクト比が4:3に固定されているゲームを全画面表示で楽しむときなど、低い解像度の信号を入力せざるを得ない場合もある。S2330MXでは、この場合もできるだけパネルの領域いっぱいを使うように拡大表示されるが、アスペクト比を16:9、4:3、5:4に設定可能なので、1024×768ドットや1280×1024ドットといった信号を入力する場合も正しい縦横比で表示できる。
前述の色設定なども含め、すべての操作は額縁部の右下にあるタッチ式のボタンで行なう。4つ用意されたボタンのうち左2つは、よく使うメニュー項目のショートカットとして設定可能で、標準では色設定のプリセットモード切り替えと、輝度/コントラスト調整に割り当てられている。例えば、フルスクリーンでゲームをよくプレイするユーザーなら、どちらかをアスペクト比に変更しておけば、メニュー項目の階層を深い部分までたどることなく、すぐに画面のサイズを切り替えられる。
そのほか、省電力機能としてEnergy Smart(日本語表示では「電源管理設定」)のオフ/オンが切り替えられる。これをオンにすると、明るい範囲が多く含まれる映像の場合自動的に減光し、視認性を損ねない範囲で表示内容に応じて消費電力を削減できる。また、メニュー画面右上には「エネルギー利用」ゲージが表示されており、消費電力に影響する項目を変更した場合にゲージが即時に反映される。
以上見てきたように、S2330MXは直販価格1万7480円(2011年12月19日現在、最新価格はウェブサイトで確認)という低価格を実現しながら、設置場所、用途を問わず活用できる極めてコストパフォーマンスの高い液晶ディスプレーだ。デザインの美しさ、機能性など、多くのユーザーが満足できる製品に仕上がっているといえるだろう。
「Dell S2330MX」の主な仕様 | |
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直販価格 | 1万7480円 (2011年12月19日現在、最新価格はウェブサイトで確認) |
液晶パネル | 23型ワイド TFT(ノングレア)、LEDバックライト |
最大解像度 | 1920×1080ドット(16:9) |
画素ピッチ | 約0.265mm |
最大輝度 | 250cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1(標準)、800万:1(ダイナミック) |
応答速度 | 2ms(GTG) |
視野角 | 水平:170度/垂直:160度 |
インターフェース | DVI-D端子×1、アナログRGB端子×1 |
サイズ | 幅552.20×奥行き188.26×高さ410.21mm(スタンド装着時) |
重量 | 約3.76kg(本体およびケーブル) |