11月21日、NTTファシリティーズは青森県六ヶ所村(むつ小川原開発地区)において、コンテナ型データセンター実証実験サイトを構築し、風力発電などの実証実験を2012年1月から開始すると発表した。
むつ小川原開発地区は、日本最大級の風力発電施設が展開。また、データセンターにおける消費電力抑制に効果的な外気冷房システムに適した冷涼な気候であることから、再生可能エネルギーを活用した超低炭素型のデータセンター構築の有力な候補地だという。
同社はここで、風力発電由来の電力利用に関する技術検証、高電圧直流給電システムとの連携技術の検証、加えて直接外気冷房に関する運用技術の検証を目的に、2012年1月から2013年3月まで実証実験を行なう。
風力発電は自然環境を活用した持続可能なエネルギー源である一方で、その性質から出力電力が変動する特性を持つ。また、データセンターでは、サービスを継続するために比較的安定した電力供給が必要とされることが一般的となっている。そのため今回の実証では、風力発電による電力を適切にデータセンターで活用するために必要とされるシステム構成や運用ノウハウを検討、検証するという。