ひろゆき×夏野剛インタビューをダブルで収録
―― このムック、大会議に出てくるような人気ユーザーだけじゃなくて、ニコニコ“運営側”へのインタビューも入ってますよね。
広田 そうそう。ドワンゴの川上会長、小林社長、夏野取締役、ニワンゴの杉本社長、ひろゆき取締役と、ニコニコ首脳陣が全員揃ってますよ。
―― 首脳陣!
広田 で、川上会長が語る語る。大会議を始めた理由は、(新機能を開発する)エンジニアに締め切りを守らせるためだったそうで。
―― なんですかそれ。
広田 って思うよねー。ニコ動の行動でよくわからないことが多かったけど、その多くは川上さんのしわざという話で。ロックンローラーだなと感じました、川上さん。
―― そのロックンローラーが会長ってのがすごいですけどね。
広田 全国ツアーも、「全国ツアー」「2days」って単語を使いたかったからやったんだって。で、箱をおさえちゃったんだけど、発表する新機能がないから、じゃあユーザーライブをやっちゃえと。
―― 最初はたしかにオマケっぽかったかも。
広田 それが予想以上にユーザーに受け入れられたので、じゃあこれをもっと大々的にやろうという流れにしたら、一部のユーザーから反発されちゃったり、ひろゆきさんからの批判があったりして、ユーザーのためにならんならやめようと。そういう運営の人たちの濃い話が20ページ乗っております。
―― 肯定派だけじゃないと。
広田 全員が大会議よかった!みたいな内容じゃなくて、反省も多かった印象です。ひろゆきさんは「もっとエッジなコンテンツが見たい」って言ってたし、杉本社長も「毒のある昔のニコ動が面白かったですよね」とか、そういう話をしてた。
―― そういう裏側が見えるのはいい感じ。なんか運営ベタ褒めだけだと気持ち悪いし。
広田 あとは、ニコニコ大会議を作ってきた“現場”の人の話も面白い。“バーチャル演出で生放送”とか最先端の表現もいれたりしてて、新しいことをやったときの苦労とかが伝わってきます。
―― バーチャル演出ってなんでしたっけ。
広田 生放送でCG重ねてたやつ。あれも大変みたいで。ARみたいにマーカー使わないから、演者がズレるとうまくいかなくて。
―― 人力ですねー。
広田 手から炎がでる演出のはずが、出す手を間違えて、乳首から炎が出たとか。
―― なんですかその放送事故。
広田 通称「乳首ファイアー」。
―― もう何でもいいです。