矢野経済研究所は10月14日、「国内化粧品市場の調査」結果を発表した。
調査結果によると、2010年度の国内化粧品総市場規模は、ブランドメーカー出荷金額ベースで前年度比0.1%増の2兆2860億円と横ばいとなった。国内化粧品市場が成熟化し、大きな成長を見込みづらい状況の中、各メーカーは海外に活路を見出そうとしている。
スキンケア市場では、長引く不況下で消費者の購入意欲が減退し、1000円前後の低価格帯商品の台頭が目立った。大手メーカーが低価格帯市場に新ブランドを投入するケースもみられる。また、近年成長を続けている男性用化粧品市場、新たなマーケティング戦略が奏功したフレグランス市場はプラス成長となった。
調査期間は2011年6月~9月、調査対象は化粧品ブランドメーカー、化粧品受託メーカー、化粧品原材料メーカー・商社、流通業者。調査方法は、同社専門研究員による直接面談、電話によるヒアリング、文献調査併用。
■「国内化粧品市場の調査」(http://www.yano.co.jp/press/press.php/000851)