外部入力にも好き勝手にマイクをつないでしまえ
本体側面にはプラグインパワー対応の「プラグインマイク」端子があり、ステレオミニ端子の小型ステレオマイクが使える。また、本体底部にはXLR/TRS端子の「アナログ外部入力」があり、コンデンサマイク向けに48Vのファントム電源が供給できる。
プラグインマイク用にはRolandの「CS-10EM」(9870円也)も自腹購入した。普段はイヤホンとして使えるし、いざとなったらバイノーラル録音(人間が実際に耳で聴いている音場に近い録音をすること)もできる。R-26は本体に高性能なマイクを内蔵しているので、音場感の違うマイクのほうがバリエーションの点でも面白いと思ったからだ。
そのバイノーラル録音と通常のステレオの音場感の違いを確かめるために、また飛行機の離陸シーンを録ってみた。ぜひステレオイヤホンかヘッドホンでどうぞ。
1) 通常のステレオ録音
2) バイノーラル録音
XLR/TRS端子にはワンポイントステレオマイク用の「リンク」「MSステレオ」モードと、単体の機器を接続する「セパレート」モードがある。内蔵マイクも含めてすべてのアナログ入力で、ローカット(100/200/400Hz)、リミッター、ファントム電源のオンオフを個別に設定できるが、ここでセパレートを選んだ場合は、それらが左右チャンネル独立して設定できる。
これらの外部入力も、内蔵マイクと共に6トラックのいずれかに割り振って録音できる。ただしプラグインマイクと内蔵のOMNIマイクは排他利用。おそらくマイクのプリアンプのようなアナログ回路を共用しているからだろう。
驚いたのがクロストークの少なさ。プラグインマイクにiPhoneを接続し、楽器アプリのドラムループを録音してみたが、他のトラックに信号が漏れている気配はなかった。これならリズムセクションをモニターしながら、生楽器を内蔵マイクで録音し、DAWに上げてアフレコという、モバイルレコーディングのスタイルもとれるのではないか。