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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第82回

Androidスマートフォンをウィルス・不正アクセスから防御する技

2011年09月20日 13時00分更新

文● 柳谷智宣

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選択肢が増えてきたAndroid用セキュリティーアプリ

 最近、Android向けセキュリティーアプリが相次いで登場し、大手メーカーの製品から無料で使える無料アプリまで選択肢が増えている。ユーザーとしてはうれしいところだが、何を選べばいいのか迷ってしまう。

 まずは、ドコモユーザーなら「ドコモあんしんスキャン」を利用すればいい。マカフィー製のアプリをベースとしており、利用料は無料。アプリをダウンロードすれば、誰でも利用できる。ソフトバンクモバイルは「スマートセキュリティ powered by McAfee」を提供している。月額使用料315円で、スマートフォン基本パックに加入していれば追加料金はかからない。auは今後、登場する予定だ。

 ベースになっている「McAfee VirusScan Mobile」は、ウィルスやスパイウェアから端末を保護する機能を備えている。手動で全データをスキャンするほか、SDカードを挿入したり、メールの送受信時、アプリのインストール時などにスキャンを自動実行できる。一度設定してしまえば、意識せずに安全な環境でAndroidスマートフォンを利用できるのだ。

「ドコモあんしんスキャン」の起動画面。「更新」でデータベースを最新にしたら「スキャン」をタップする

端末のメモリとSDカード内をスキャンしてくれる

設定でスキャンする対象を選択できる

スキャンのスケジュールを設定できる

ソフトバンクモバイルの「スマートセキュリティ powered by McAfee」も基本的には同じ

 ソフトバンクでスマートフォン基本パックを契約していないユーザーやauユーザーは、ほかのセキュリティーアプリを利用しよう。できれば、リアルタイム監視やスキャンのスケジュールを設定できるアプリを選びたい。オススメは「ViRobot Mobile」。無料アプリなのに、リアルタイムのウィルスチェックのほか、さまざまなセキュリティー機能を備えているのがうれしいところ。

初期設定パスワードを入力する。このパスワードで遠隔操作を行なう

「ViRobot Mobile」のメイン画面

インストール容量は1.38MBとコンパクトだ

スキャンした結果、問題点がピックアップされた。どちらも、筆者が仕事で使うために利用している機能なのでしかたないが、通常はオフにしていいだろう

 ViRobot Mobileは、端末を紛失した時に役立つ機能も備えている。端末の電話番号宛にコマンドを入力したSMSを送ることで、画面をロックしたり、情報を消去したりできる。端末を不正利用されたり、情報が漏洩するのを防げるのだ。また、盗難に遭った場合、SIMを差し替えて使われることが多いが、その際に画面をロックしたり、端末のある位置を指定の電話番号に送信することもできる。セキュリティーというわけではないが、スパムメッセージの遮断や特定の着信を拒否するといった機能も見逃せない。

iPhoneからコマンドを送信してみる。「@lock パスワード」でリモートロック、「@wipe パスワード」でリモート消去、「@locate パスワード」で位置情報を送信できる

遠隔操作で画面をロックできた

「紛失・盗難対策」の設定画面

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