ベンチマークテストを実施
3~4年ほど昔の7200rpm HDDよりは確実に高速
今回はデータ蓄積用途に使うことを前提に、速度より容量/省電力を重視したモデルを用意したが、とはいえその速度面が気にならないはずがない。そこで今回は上記2製品に加え、3年ほど前に発売された7200rpmの500GBモデル(250GBプラッタタイプ)を加えた3製品でベンチマークテストを行なった。
なお、ベンチマークテストに用いたソフトは、HDD速度計測の定番である「CrystalDiskMark 3.0.1」と「HD Tune 2.55」の2つである。
CrystalDiskMark 3.0.1でのベンチマーク結果
HD Tune 2.55でのベンチマーク結果
「CrystalDiskMark 3.0.1」の結果を見ると、シーケンシャルリードは3TB HDDの2製品ともに120MB/秒を超えており、500GBモデルよりも30%以上速い。ともに速度よりも価格を重視したモデルであるが、速度的に見ても遅くはなく、むしろかなり速い製品であることがわかる。
両者を比較すると、5K3000のほうがシーケンシャルライトが速く、WD30EZRXは小サイズの読み書きやランダムアクセスが速いという傾向が見て取れる。「HD Tune 2.55」ではWD30EZRXのほうが内周部分の速度低下が少ないぶん、優秀な結果を残している。
トータル性能ではやや「WD30EZRX」が有利か
でも最終的にはユーザーの好みの次元
ベンチマークテストの結果を見ると、3年ほど前の高速モデルを上回り、速度面の不安はない。一昔前の高速HDDと比べて、この結果であれば、システム用として使っても大きな不満を感じることはないだろう。
3TB HDD同士を比較すると両者ともに異なった特性を見せるため比較が難しいが、トータル性能ではWD30EZRXがやや有利といったところだろうか。ただ体感できるほどの差ではないため、製品選びの際は価格や用意されているユーティリティなども考慮して選びたい。
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