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これでアナタも“トリリオネア”? 今から買うなら3TB HDD! 第1回

1万円を切った3TB HDD まずはベンチマークと使い方から

2011年08月15日 12時00分更新

文● 宇野貴教

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 現在アキバのショップなどで一般的に購入可能な最大容量のHDDは、今春登場した3TBタイプだ。発売当初はバイトあたりの単価が高く割高感があったが、6月頃から急激に値下がりして現在の価格は1万円前後になった。以下の表を見てもわかるように、単価の差は小さくなっている。

製品名 実売価格 GBあたりの単価
3TBモデル
HGST 「0S03229」 約1万500円 約3.5円
Western Digital「WD30EZRX」 約1万円 約3.3円
2TBモデル
HGST 「0S03224」 約6500円 約3.25円
Western Digital「WD20EARX」 約6000円 約3円

 また1万円でお釣りが出るようになると、ユーザーとしてはかなり手を出しやすくなったと感じるはずだ。1台で3TBというメリットも含めて考えれば、非常に魅力的な存在になったと言える。本特集では、3TB HDDの紹介やベンチマークはもちろん、便利な使い方や、利用する上で問題となってくる点(3TB HDDはOSの違いによる制限がある)などを計3回で紹介する。

3TBなんてとても使い切れない?
いやいやデータを貯め込んだら、すぐに一杯になる

3TBというと膨大な容量に感じるが、あればあるだけ使われるのがHDDにおける真理だ

 3TBの容量はとてつもない大容量に思えるが、使い方によっては決してこのサイズは大きくない。たとえば、地上デジタル放送を録画すると、ビットレートにもよるが1時間で5~7GB程度の容量が必要だ。1日2時間で12GBをテレビの録画で消費すると仮定しても、3TBを使い切るまで半年そこそこだ。

 デジタルカメラの写真データもHDDの容量をガンガン消費する。特にRAWデータは、最近の1000万画素オーバーなデジタル一眼レフだと1枚20MBを超える機種も珍しくない。このように動画や写真を保存する利用法だと、3TBの大容量でも少なく感じてしまうほどだ。

  大まかな単位 3TB HDDに入る量
テレビ録画 約6GB/1時間 約500時間
写真データ(RAW) 約20MB/枚 約15万枚
CD 約700MB/枚 約4300枚
MP3(192kbps) 約8MB/曲 約37万曲

 また、今は容量が十分だとしても、データのバックアップ先として利用するのも手だ。最近のHDDのバックアップを、DVDやBDといったリムーバブルメディアで行なうのは速度/容量とも現実的ではない。HDDのバックアップはHDDにするのが、手っ取り早くスマートな手法なのだ。

 バックアップ先のHDDはケース内に内蔵してもいいが、USB 3.0接続の外付けケースや簡単に出し入れ可能なリムーバブルケースという手もある。またHDD→HDD間のバックアップであれば、ディスクの入れ替えなどの作業も必要なく、留守中に勝手に作業を済ませることも可能だ。これについては本稿の後半で便利なツールの使い方も紹介する。

オウルテックの「ガチャポンパッ!ダイレクト」。タワー型ケースに装着しておくだけで、3.5インチのSATA HDDをそのまま挿入できるので非常に便利なケースだ

 まず、次ページでは現在実際に販売されている3TB HDDの紹介およびベンチマークテストを実施した。

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