触感は“スイスイ” 機能は“ノーマル”
「UT-PB1」にさわってみた
実際にさわってみたUT-PB1の使用感はなかなか快適だった。詳細は未公開だがデュアルコアCPUを搭載しており、モタつきなくスッスッと画面がスライドしていくのが気持ちいい。解像度は600×1024ドットで、iPadの横幅を少し狭めた感じ。重量は約400gで、ハードカバーの書籍より少し軽いくらいだ。
端末のロックを解除すると、はじめに目に入るのは本が積まれたトップページ。画面を左にスライドして「マイシェルフ」をひらくと、プリインストールされた“チラよみ”書籍と、購入した書籍がジャンルごとに並ぶ。“チラよみ”書籍が自動的にアップデートされることはなく、新しい“チラよみ”はストアからダウンロードすることになる。
プリインストールされているアプリはWebブラウザーやメール、カメラ、カレンダーに加え、BDレコーダー「DIGA」のリモコン、日経新聞電子版など。内蔵メモリーは8GB、書籍に使える容量は約4.5GB。外部メモリーにはmicroSDが使える。バッテリー持続時間は輝度最小時で6時間、最大時で3.5時間だ。
操作していて最も印象に残ったのは、わかりやすさ。ホームボタンを押すとすぐに書斎画面が開き、読書がはじめられる。ストアで本を購入するときも、普通の書店と似ているので親しみやすく、「Android端末で読書アプリを使っている」という気負いがない。Webブラウザーやカメラなどのアプリ一覧は、下部のボタンから呼び出すようになっている。
ただ、そのぶん機能面でもうすこし欲張ってほしいとも感じてしまう。それはおそらく普段からデジモノをよく使っているからで、「書籍を読む」ということに限定して考えればとてもシンプルでわかりやすい。これまでの読書の延長線上にあるものとして考えれば、使いやすい電子書籍デバイスだろう。