7月7日から、東京ビッグサイトで電子書籍イベント「第15回電子出版EXPO」が開催されている。
開催は9日(土)まで、入場料は一般1200円だ(招待券持参で無料)。前回の総入場者数は約7万人、今年は8万人の見込み。
メーカー各社のブースでは、まだ一般向けには発売されていない機種が試せるようになっている。注目は、パナソニックが楽天ブックスと共同出展しているブックリーダー「UT-PB1」。そのほかにも、290グラムという超軽量の富士通「Flepia」、2画面タブレットのNEC「LifeTouch W」(現在は法人向け)など、各社の最新機種がそろっている。
DTP業界からは、AdobeやQuark、モリサワや写研などが出展。iPadで写研書体の「石井明朝」を使い「青空文庫」を読むデモはぜひ生で見てほしい(写研は書籍や雑誌でよく使われる「ゴナ」「ナール」といった書体を開発しているが、「組版ソフトと書体は切り離すことはできない」という思想から、これまでフォントを単体で販売していなかった)。Adobeブースでは電子書籍フォーマット「EPUB 3」に関する無料セミナーを1日に数回行なっている。
会場内で異彩を放っているのが、中国の方正株式会社。PDFファイルの50~90%と軽量な「CEBX」形式という、中国独自の電子書籍フォーマットの詳細を解説している。また中国でほとんどのシェアを誇る約80万タイトルの電子書籍を手がける同社の、中国でのビジネスモデルを知ることができる。
会場では有料のセミナーも開催。注目のセミナーは7月8日の「EPUB 3が創る、新しい世界」「Adobeが考える電子書籍の世界」など。詳しくは公式サイトから。
第15回電子出版EXPO
開催日時 2011年7月7日~7月9日 10:00~18:00
開催場所 東京ビッグサイト(東京国際展示場)西展示棟
入場料 1200円(招待券申し込みはこちら)