自宅のリビングに鎮座する大型液晶TVも、モバイル可能なポケッタブルなTVも、旧来のアナログTVの時代のように、電波に乗ってやってくる映像シグナルを単に再生するだけなら現在のような画期的な進化はなかっただろう。
パーソナルコンピュータの登場や、多少遅れて出現した携帯電話、加えてインターネットの拡大は、いつの間にかそれらを情報や映像を共有し、人と人のコミュニケーションを促進するハイブリッドなツールと変化させ、そしてつい最近スマートフォンが登場した。
当然のように、情報や映像を家庭や個人に一方通行で届けていたテレビも大きな転換期を迎え、登場から60年でアナログ放送から完全なデジタル放送に移行した。パナソニックのデジタルメディアプレーヤー「SV-MV100」(以降MV100)は、デジタル放送元年に発売された従来のテレビの領域を越えた“メディアプレーヤー”を目指す商品だ。
外観は携帯電話サイズ。重量約130gの本体は、スマートフォンOSとして注目を集めるAndroid 2.1を搭載し、SDカードに多種多様なコンテンツデータを保存する。MV100の1台で、FMラジオ、デジタルフォト・ビューワー、デジタル音楽プレーヤー、ワンセグTVに加えて、同社のデジタルレコーダー「DIGA」とのケーブル接続や、ワイヤレス、SDカード経由などで、データの交換・視聴を実現する。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

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