ベネッセコーポレーションは7月25日、脳科学の知見を活用し、学習内容に応じた6種類の光を選択できる学習照明スタンド「調光式学びライトLED」(税込3万1500円)を8月1日から発売すると発表した。
同製品は、ベネッセと日立製作所の共同プロジェクトの成果を活用した第一弾。日立リビングサプライが製品化し、ベネッセが自社通販サイトで発売する。当初月産台数は1000台。
日立は、色温度と照度が人の認知機能に与える影響に関する先行研究に着目。京都大学大学院医学研究科の若村智子准教授、同志社大学生命医科学部の廣安知之教授の協力を得て、18歳から19歳の男子大学生20人を対象に同製品の試作機を用いて認知機能計測と積極性・眠気を調査するアンケートを実施した。
その結果、高い色温度で高い照度7000ケルビン・900ルクスの光の場合、照明点灯直後に判断時間の短縮傾向が確認でき、点灯後30分まで積極性が顕著に上がることを発見。また、低い色温度で低い照度3000ケルビン・300ルクスの光の場合、照明点灯後、90分間継続して判断時間が短縮することが分かった。この実験結果に基づき、学習内容に応じて色温度の異なる光を選択できるようにしたという。