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2011年夏のスマホ「AQUOS PHONE SH-12C」ロードテスト 第1回

さらばiPhone! おサイフ+3DのAndroidスマホ SH-12C

2011年07月21日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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予想外な面白さ?
SH-12Cで3D撮影はけっこう楽しいぞ

SH-12Cの売りのひとつがこの3D撮影対応800万画素ツインカメラ。これが意外に面白い!

 SH-12Cの大きな特徴でありながら、購入前は気にも留めていなかった機能に「800万画素ツインカメラ」による3D撮影がある。背面に搭載したツインカメラを使って3D写真や3D動画を撮影し、本体の3D対応液晶ディスプレーで裸眼立体視での3D表示ができるというものだ。

 記者はそもそも3Dステレオ映像にそれほど魅力を感じていないので、3Dテレビやニンテンドー3DSには手を出していない。ただ、以前から3D写真には関心があった。仕事柄テストで3Dステレオ映像対応のパソコンを触る機会も多いのだが、そうしたパソコンで3D写真を見てみると、非常に臨場感があるのが魅力的に感じていたからだ。

撮影した3D写真は付属の「ピクチャー(3D対応)」で見る。

 そこで、テストがてらSH-12Cで何枚か3D写真を撮ってみると、ディスプレーの3D表示品質の良さもあってか、なかなか立体感のある写真が撮れるのだ。何枚か撮り比べてみると、遠くの風景の写真よりもある程度近く、例えば1~5m程度の範囲にあるものを撮った写真の方が、奥行き感がはっきりと感じられる写真になるようだ。

携帯で社内を撮影してみた。この写真は当然ながら2Dだが、3Dで表示すると手前の植物と奥の植物、さらに奥の自販機がきちんと正しい奥行き関係で見える

Android SDKで3D表示時の画面をキャプチャーしてみると、このようにサイドバイサイドになる

軽快な動作とのトレードオフか?
すぐになくなるバッテリーが鬼門

 購入してからまだ数日しか経っていない段階だが、iPhone 3GS時代に使っていたアプリや、その代わりとなるアプリの導入はおおむね終了したので、iPhone 3GSはもう持ち歩かなくなっている。2年間使い倒したiPhone 3GSだが、お役ご免の日も近いようだ。

 一方で、SH-12Cにもいろいろと不満な点は見えてきた。一番気になるのがバッテリーの減りの早さだ。2年使ったiPhone 3GSのバッテリーもかなりへたっているのだが、それに負けず劣らずバッテリーが減っていく。1日ヘビーに使うなら、途中で充電しないと帰宅するまで保ちそうもない。バックライト輝度は自動制御で自動消灯までは1分に設定。Bluetoothは使っていないし、オフィスや自宅内は無線LANで接続しているのだが……。

 もうひとつ不満、というか不可解なのは、標準のウェブブラウザーでブックマークを保存する際に、フォルダ作成ができないらしい点だ。「そんなばかな?」と思うのだが、ブックマークのメニューには「フォルダ作成」に類する項目がない。検索してみても、ネット上で同じような質問が見受けられ、それに対して「できます」という回答は見当たらない。何か見落としているのだろうか?

 しかたなく、現在はブックマーク同期アプリ「Xmarks」を使い、自宅のFirefoxとブックマークを同期させて、Xmarksから見たいサイトを選んで標準ブラウザで表示するという対策をとっている。本稿執筆中にシャープにも質問を投げてみたので、対応策がわかればお伝えしたいところだ。

 さて次回は、シャープ製Androidスマートフォンならではのアプリである、電子書籍アプリ「GALAPAGOS App for Smartphone」を使ってみたい。シャープ製端末専用アプリではないのだが、プレインストールされているのがシャープらしいところ。SH-12Cではどんな体験が得られるのだろうか。


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