独立行政法人 国民生活センターは14日、緊急記者会見を開き、悠香(福岡県大野城市)が製造販売するお茶石けん「茶のしずく」に小麦の加水分解成分が含まれていた問題で、使用者に急性アレルギー症状が相次ぎ、アナフィラキシーショックで呼吸困難になるなど、259件の危害情報が寄せられたと発表した。
同センターの苦情を受け付けるPIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、同製品に関する相談がこれまで640件寄せられており、うち5月20日に自主回収を公表した後の相談は526件におよぶとされ、相談件数は激増しているという。
悠香は既に同成分を含まない製品に切り替え、切り替え前の製品の自主回収を進めているが、販売総数が約4650万個と多く、同センターは類似の被害の拡大防止・再発防止のために、改めて注意を呼び掛けている。