米Googleは2011年6月7日、ウェブページの著者名を検索結果に表示したり、同一著者名のコンテンツを関連付けることができる機能を発表した。HTML5でサポートされるrel属性「rel=”author"」を指定の書式で記述することで利用可能だ。
ウェブページを特定の著作者のプロフィールや作品・コンテンツを結び付けることで、関連情報を探しやすくすると共に、ウェブページのレリバンシーやランキングを決定する際の手掛かり(シグナル)として利用していく。発表にあわせて、CNETやThe New York Times、Washington Post などのローンチパートナーで早速 rel="author" の導入も進んでいる。
著者とコンテンツを関連付けるためには、rel=”author"をウェブページに埋め込み、リンク先としてその著者のプロフィールページを指定する。たとえば、ウェブページ(A) は太郎さん(プロフィール ../../taro)が書いたものであると検索エンジンに明示するには、次のように記述する。
Written by <a rel="author" href="../../taro">taro</a>
(記述例:Webページの<head>~</head>の間に、rel="author"属性を追加する)
上記の記述は、ウェブページAは、リンク先である太郎さん(../../taro)と関連するものであると検索エンジンは理解する。New York Times や CNET といったメディアは多数の記者がウェブに記事を公開しているが、それぞれの記事を執筆者のプロフィールと関連付けることで、同じ執筆者の記事を探しやすくしたり、検索結果のレリバンシーの改善に利用できるようになる。
なお、rel="author" はクロスドメインをサポートしていない。
プロフィールページは記事を掲載したページとは異なるドメインに掲載していることもあるだろう。その場合は、rel="me"を使用する。
例えば、プロフィール http://www.sem-r.com と http://www.sem-research.jp が同一人物の場合www.sem-r.com のページには次のように記述する。
<a rel="me" href="http://www.sem-research.jp/">SEMリサーチの執筆者について</a>
一方、プロフィールを掲載している www.sem-research.jp には、次のように rel="me" を記述する。
Takahiro Watanabe also written <a rel="me" href="http://www.sem-r.com/">SEM Research</a>
rel="me" を利用して、プロフィールページとウェブページを互いにリンクすることで、検索エンジンは www.sem-r.com と www.sem-research.jp が同じ人物であると認識できる。
Authorship
http://www.google.com/support/webmasters/bin/answer.py?hl=en&answer=1229920
Authorship markup and web search
http://googlewebmastercentral.blogspot.com/2011/06/authorship-markup-and-web-search.html
#
ヘルプページを見ると、レリバンシーやランキングについて言及しているので、将来的には検索結果のパーソナライズに使うかもしれないと読みました。特定の著者のコンテンツに興味がある、という関連性はありだと思いますので。