このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

統合型AR技術「SmartAR」インタビュー

ARはまだ始まってもいない ソニーが突破した4つの「制約」

2011年06月23日 12時00分更新

文● 近江 忠

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

今後はゲームにも搭載?


―― そうなると本当に早く出てきてほしい、遊びたいという気持ちがあります。SDKみたいなものの配布は考えられてますか?

福地 みなさんからも言われているんですが、まだ戦略的なものもあって……。(他社に)SDKを配布しているところもありますし。ソニーならではのどこを狙うというのは、まだちょっと検討段階です。


―― たとえばニコニコ動画とかで自分のキャラクターを踊らせてやることができたら、「MikuMikuDance」(同人制作の3Dモデルプログラム)のPさん(作家)たちがエヴァンジェリストのように広げていってくれるんじゃないか、というイメージがあるんですけど。

福地 ああ、そうですね。


―― ライト版でもいいと思うんですけど、ワイヤーフレームを持ってきて、3点置けば動いてくれるとか。SDKというか、ツールがあるとバッと広がるでしょうし、そういった3Dキャラクターを作っている人たちに渡して、動かして広がるというのは方法論としてはアリじゃないかと思います。

福地 個人的な意見ですが、(そうした展開を)やるつもりがないのであれば、こういうアプリの発表はやってないんじゃないかと思います。一般論として、ソニーが全部ひとりでできると思っていれば、ああいう発表会はやらないですよね。


―― スマホからメガネみたいなもの、3Dテレビのようなものに投影させることが今のところは自然というのも考えられるわけですよね。

福地 将来的にはその可能性はゼロではないと思います。


―― 最後にみんなが聞きたいところを。「これってゲームにも乗るんじゃないの?」と思うのですが。すでにTwitterでもささやかれていました。

福地 既成事実みたいになってますよね。


―― それに対しての公式回答みたいなものをいただけますか。

福地 「NGP」ですよね。あれは3月のGDC(Game Developers Conference)でデモしていたものもそうなので、「SCEとしては現在検討しています」という段階です。今後の展開に期待していただければと思っています。


―― なるほど。本当に期待しています!



■関連サイト

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン