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クリエイティブワークにも十分使える性能

これぞ究極のオールインワン! 新iMacをレビュー(後編)

2011年06月03日 12時00分更新

文● 広田稔(kawauso3

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Mac Proを超えるテスト結果も

 テストは合計9種類。ベンチマークソフトだけでなく、体感速度を見るためにストップウォッチで測ったものもある。それぞれ3回計測して平均値を結果とした。

 結論から言えば、今回のテストではiMacがMac Proを超える項目も多かった。例えば、「iTunes」のAACエンコードや「Adobe Photoshop CS5」の連続アクションでは、ソフトウェアがマルチCPU/コアを生かしきれていないのか、Mac Proのほうが遅い結果となっている。

 一方で、テストによってはMac Proが強いものもある。CPUとメモリーの性能を測るベンチマークソフト「GeekBench」ではその差がよく分かるはず。特に個別スコアの「Floating Point」(浮動小数点演算)が高いため、科学計算や3DグラフィックのレンダリングではMac Proのほうが向いている。フルHDのビデオをH.264でエンコードした場合もMac Proが最速だった。

 またこの2つのテストでは、Core i7搭載のMacBook ProにもiMacが負けている。かなり限定した話になるが、H.264のエンコードを頻繁にする人は、Apple StoreのCTOでCore i7を選んでおくといいだろう。

ベンチマークソフトによるテスト

3Dグラフィック性能をCPU、GPUの両面から計測する「CINEBENCH 11.5」

CPUやメモリーをチェックするベンチマークソフト「GeekBench 2.1」のスコア

GeekBench 2.1.13の個別スコア

総合ベンチマークテスト「XBench 1.3」のスコア

XBench 1.3の個別スコア


実測によるテスト

「iTunes 10.2.1」を使い、演奏時間約40分のAIFFファイルを128kbpsのAAC形式に変換する時間を計測した

「QuickTime Player X」を使い、1分間のフルHD(1920×1080ドット)動画を「HD 1080p」で書き出すのにかかった時間を計測。HD 1080pでは映像部分はH.264でエンコードされる

「Adobe Photoshop CS5」で画像を開き、「色鉛筆」や「荒描き」など15種類のフィルターを含むアクションを実行して、時間を計測。元画像のサイズは横4064×縦2704ドットだ

2Dのスクロール速度を見るテスト。縦1万4400×幅640ドットの画像を開き、100%表示で上からしたまでスクロールするのにかかった時間を計測

1GBの単一ファイルと、ファイルサイズが異なる6539個のファイルを含んだ合計1GBのフォルダーをローカルHDDに置き、複製するのにかかった時間を計測

(次ページに続く)

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