日本マイクロソフトは25日、ウェブブラウザー「Windows Internet Explorer 9日本語版」(以下IE9)の公開に先立ち、IE9の説明会を開催。IE9の特徴や表現力の高さについて説明した。なお、IE9日本語版の公開は4月26日0時からの予定。
日本を除く各国では、IE9は3月15日に公開されている。だが、日本では3月11日に発生した東日本大震災の影響を受けて、通信インフラへの負担軽減のために公開が延期されていた。IE9は全面的な刷新と最新のウェブ標準への準拠により、処理の高速さと次世代のウェブ標準技術「HTML5」への優れた互換性を備えたウェブブラウザーとなっており、期待も高い。
なおIE9の特徴や新機能については、こちらの関連記事を参照していただきたい。また、IE9日本語版の正式版を元にした新機能の解説記事も27日に公開する予定である。
IE9の新機能は多岐に渡るため、説明会ではすべての新機能について解説することはなかったが、特に重点項目として挙げられたのは「HTML5の対応」であった。説明会で開かれた、ウェブアプリケーション開発者5名が登壇したパネルディスカッションでも、話題の中心はHTML5への対応だった。HTML5を新世代のIE9がサポートすることにより、ウェブサービスやウェブアプリなどに大きな影響を与えるだろうと、開発者たちは期待を込めて語っていた。
また、4月中旬に開かれたマイクロソフトのウェブ開発者向けイベント「MIX11」の基調講演で披露されて話題を呼んだ、ベクターグラフィックス標準仕様「SVG」を用いて「面白法人カヤック」が作成したアニメーション作品「SVG女子」も披露された。ウェブブラウザー上で動作するアプリケーションであるため、アニメーションの色を変えるといった変更が随時可能な点は、ウェブブラウザーの表現力が大きく向上したことをわかりやすく示している。
