必要な機能をシンプルにまとめた、ベーシックな15.6型ノート「Lenovo G560e」(105052J)の実力について見て行く。シンプルでも実用性に足る性能を持っているだろうか?
割り切ったスペックを低価格にまとめた構成
レノボの15.6型最新ノート「Lenovo G560e」(105052J)は、必要十分なノートPCを3万円台という安価な価格で提供することを目指して作られたモデルだ。
まずはスペックを確認する。CPUはインテル Celeron T3500(2.1GHz)。メモリー容量は2GB。Celeronは、インテルが提供するCPUとしては入門向けのブランドで、T3500は最新の第2世代Core iシリーズ(Sandy Bridge)より2つ世代が古い(Penryn世代の)CPUとなる。
CPUは性能を決める重要なパーツであると同時に、コストにも大きく影響する重要な部分。ハイビジョン動画の再生や画像編集、最新の3Dゲームなどはどの程度こなせるのだろうか? レノボのラインアップには最新世代のCPU・第2世代Core i7を採用した15.6型ノート「IdeaPad Y560p」(関連記事)もあり、ハイパフォーマンスを求めるユーザーはこちらを選ぶ手もある。
一方、Lenovo G560eでもブラウジングや簡単なドキュメント作成は十分にこなせるので、用途に沿って選択したい。
HDD容量は320GB。標準的な使い方であれば、使い方に特別な工夫がいるほど少なくはない。光学式ドライブはDVDスーパーマルチドライブ。映像鑑賞はもちろんDVDへのデータ記録も行なえる。
とはいえ、多くのユーザーにとってLenovo G560eのスペックは力不足ではないだろう。ブラウジング、メール作成、Twitterクライアントの利用、Skypeでのビデオチャット、動画サイトの閲覧、DVD鑑賞といった作業に支障はないだろう。テレビ機能は搭載されていないが、USB接続のワンセグチューナーを取り付ければテレビ鑑賞も快適だ。
別売のMicrosoft Officeをインストールすればドキュメント作成も難なくこなせる。家庭での年賀状作成でもしっかり活躍してくれるだろう。こうしたインターネットとビジネス用途を基本に考えるなら、何も不足していない構成だといえる。

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