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3D動画もOK! お手軽ビデオ編集ツール「Roxio Video Lab HD」

2011年04月18日 12時00分更新

文● 佐藤隆博

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文字やBGMを追加したい場合は?

 映像の編集が終わり、さらに手を加えたいという場合はタイトル文字やBGMを入れることも可能だ。テキストはフォントタイプやサイズ、色、輪郭、影などを自由に設定可能。画面左側から「テキスト効果」を選択すると、装飾文字も使用できる。タイトルやエンドロールなどを入れたいときは重宝するだろう。

テキストは任意の位置に挿入できる。同時に5つまで表示可能

 BGMを入れたい場合は「背景オーディオ」を選択しよう。手持ちの音楽ファイルも使えるが、「SmartSound」を使えば、設定した長さのBGMを自動的に生成してくれる。SmartSoundを選択した後、再生時間と音楽のジャンルを選ぶだけで、プリセットされた音楽ファイルがタイムライン上に挿入される。音楽のジャンルはクラシックやジャズ、管弦楽、ワールドなどの7種類だ。

「SmartSound」でBGMを作成しているところ。再生時間やジャンル、バリエーションを選ぶだけで楽曲が作られる

作品が完成したら、好みのフォーマットで書き出す

 すべての編集が終わったら、メニューから「出力」を選び、映像ファイルとして書き出そう。出力形式はBlu-rayやDVDだけでなく、iPhone/iPadやPSP用のファイルも作成可能だ。

 ファイル書き出し時には少々時間がかかるが、AMD ATI Stream/NVIDIA CUDAテクノロジーをサポートしているため、対応グラフィックスカードなどを利用している場合、エンコードが高速化されるようになっている。最新パソコンのユーザーは、ぜひ試してほしい。

ファイル書き出し時には少々時間がかかる。AMD ATI Stream/NVIDIA CUDA対応グラフィックスカードなどを利用している場合は、エンコードが高速化される

書き出し可能なフォーマット
動画形式 AVI、DV-AVI、HDV、MPEG-1/2/4、MPEG2-HD、WMV、WMV HD、AVC(H.264)、MP4、3GP、DivX
ビデオディス
クフォーマット
DVD、Video CD(VCD)、Super Video CD(SVCD)、Mini DVD、AVCHD、BD
記録可能なメディア CD-R/RW、DVD±R/RW、DVD±R DL、DVD-RAM、BD-R/RE/RE DL、ISO/GIディスクイメージ

「YouTube」、「Facebook」に直接アップロード

 またRoxio Video Lab HDでは、動画サイト「YouTube」やSNS「Facebook」に直接アップロードできる点もポイントだ。わざわざウェブブラウザーを起動させる手間がいらないので、投稿用の動画を作る人には便利だろう。「撮影したけど使い道がない……」なんて映像を持っている人は、このツールを使って作品に仕上げてネット上に公開してみてはいかが?

デモ映像をiPhone用ファイルとして出力してみた

 作成した映像をiPhone用に変換し、さらにYouTubeにアップロードしたサンプル動画が、「roxio Video Lab HD - iPhone用デモ動画」だ。320pの動画だが、一目で非常に美しくエンコードされているのが分かる。

意外と使える! 
2Dから3D動画を作れる驚きの機能

 最後になったが、Roxio Video Lab HDのウリの機能「3D映像」も実験してみた。これが意外にすごい!! 通常、3D映像を作る場合は3D撮影が可能なカメラが必要だが、Video Lab HDは一般的な2D撮影カメラで撮った映像を自動的に解析し、3D映像に変換してくれる。

 実際に、2Dの素材だけで作った動画をアナグリフ(赤青メガネ)対応形式で出力し、YouTubeに「roxio Video Lab HD - 3D動画」として登録したので、興味ある読者は見てほしい。色付きの透明フィルムは文具店などで購入できるので、左目に赤、右目に青のものを当てて見るとキチンと3D表示される。コレはビックリしますよ!

 また再生する際に対応ハードウェアが必要になるが、NVIDIA 3D Vision、RealDなどに対応する3D動画も作成可能だ。すでに3D視聴環境を整えている方、あるいはこれから用意したいという方も、ぜひRoxio Video Lab HDで挑戦してみるといいだろう。2Dのデジタルビデオ編集と同様に、手軽に作成できることに驚かされるはずだ。

対応3D動画フォーマット
3D動画入力形式 トップ/ボトム(フルハイト/ハーフハイト)、サイドバイサイド(フルワイド/ハーフワイド)、アナグリフ(赤青)、RealD、FujiFilm FinePix REAL 3D
3D動画出力形式 トップ/ボトム(フルハイト/ハーフハイト)、サイドバイサイド(フルワイド/ハーフワイド)、アナグリフ(赤青)、RealD

視聴時に、3D再生対応のハードウェアが必要になる形式を含む。

「Roxio Video Lab HD」動作環境
対応OS Windows XP SP3(64bitの場合はSP2)/Vista SP2/7(32bit、64bit対応)、Starterは除く
CPU Pentium 4(2GHz)以上(マルチコアプロセッサー推奨)
メモリー 1GB以上(2GB以上推奨)
グラフィックス機能 DirectX 9.0c互換のグラフィックカード、サウンドカード。AMD ATI Stream/NVIDIA CUDAの利用には対応グラフィックスカードが必要
HDD インストール時に3GB以上の空き領域が必要。DVD/Blu-ray Discのコピー、ビデオ編集/オーサリングには数十GBの空き領域が必要
光学ドライブ Blu-ray DiscまたはDVDの読み書きが可能なドライブ
備考 Windows Media Player 10/11/12、QuickTime Player 7以降、iTunes 10以降など。3D動画の視聴には専用のハードウェア機器が必要になる場合がある

「Roxio Video Lab HD ブルーレイプレイヤーパック」の動作環境はメーカーサイトサイトを確認されたい。


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