車がびゅんびゅん走って、人がわんさかいるような大通りを歩いても面白くないし、気分もよくないので、時間があると1~2本裏通りに入って歩く。
小さな繁華街だと、1~2本裏に入るだけで車も通らず生活の匂いがしてくるし、多少大きな繁華街でも古くからの商店や居酒屋が軒を並べていて、平日昼間はのんびりしている。道に迷わないよう「iPhone」で地図を見ながらたらたらと歩いていると、ときどきふわふわした毛の塊がすすっと道を横切ったりする。猫である。
視界の片隅をよぎる一瞬をいかにして見逃さないか。勝負はそこにあるのだ。でも、たいてい「はっ」と思ってからカメラを構え、ピントを合わせても手遅れである。
ここは新宿二丁目あたり。駅前ほど賑わってはないが、裏通りでも、人通りが多く、猫も落ち着かない。こういう場所の猫は当然ながら警戒心が強く、なかなか振り向いてすらくれない。
かといって、人通りには慣れてるから、人に見つかったからと慌てて逃げたりはせず、いつでもダッシュできる心構えで悠々と歩いて行くのだ。
せっかく出会った猫なのだから、撮りたい。どこかで先回りできないかなと尾行。そしたらアパートの脇から路地裏に入ったので、先回りしてみようと次の角を曲がり、ちょっとした空き地で待ち構えてみる。
すると、出てきました。出てきた途端にきびすを返されたので、振り向き顔になっちゃったけど、「やあ、追いかけてすまんね」ってことで、この場は終了。
![](/img/blank.gif)
この連載の記事
-
第878回
デジカメ
シャープの最新スマホ「AQUOS R9」は猫の瞳をちゃんと見つけてくれるし毛並みの表現まで選べる -
第877回
デジカメ
いまでは景色が一変した谷中の「夕焼けだんだん」に猫がたくさんいた頃を懐かしむ -
第876回
デジカメ
散歩中に出会った“にゃつバテ猫”を14倍の高倍率ズームを付けたニコン「Z6III」で撮る -
第875回
デジカメ
ニコン「Z6III」で秒120コマの超高速連写! 黒猫ミルのダイナミックな一瞬をしっかりゲット! -
第874回
デジカメ
パナソニック「LUMIX S9」の「リアルタイムLUT」機能を使ってオリジナルの色表現で猫写真 -
第873回
デジカメ
ライカならではのレンズやルックを使って猫撮影が楽しめるiPhoneアプリ「Leica LUX」が実に魅力的だ -
第872回
デジカメ
富士フイルム「X-T50」は小型・軽量で取り回しやすいから猫撮り散歩にピッタリだ -
第871回
デジカメ
渋めのレトロ調から白黒まで、富士フイルム「X-T50」は多彩なフィルムテイストで猫撮影が楽しめる -
第870回
デジカメ
望遠が優秀で画質もトップレベルのシャオミ「Xiaomi 14 Ultra」を持って街の猫とたわむれてきた -
第869回
デジカメ
猫の毛並みもキリッと描写! シャオミ「Xiaomi 14 Ultra」はスマホなのにスゴい優秀なコンデジだ -
第868回
デジカメ
14年前のコンパクトデジカメ、10倍ズームのキヤノン「IXY 50S」を引っ張り出してキジトラ三昧 - この連載の一覧へ