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SEO: Googleによるペナルティを判断する目安 - 検索順位の下落幅で見る

文●渡辺隆広/SEMリサーチ

2011年02月18日 16時42分更新

記事提供:SEMリサーチ

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SEO: Googleによるペナルティを判断する目安 - 検索順位の下落幅で見る

昨年発売した書籍「グーグルSEO完全攻略ガイド」より、検索エンジンからのペナルティを判断する自己判断方法を紹介します。

検索順位がどれくらい落ちたら問題なのか?

「検索順位が大きく落ちてしまったんです。どうしたらいいでしょう」こうした相談はよく受けるのですが、困るのは「大幅」「大きく」といった言葉が具体的にどれくらいの順位低下を指しているのか、人によってバラバラな点です。

10位落ちたのと、50位落ちたのはテクニカル的には大きな違いです。また、3位から50位に落ちたのと、100位から150位に落ちたのも、同じ「50位」ですがまったく意味が違います。

そこで、次のことを押さえておきましょう。


1) プラスマイナス10の違いは、「計算結果の違い」です

どの検索エンジンも、日々、性能改善のために検索システムに手を加えています。Googleは毎週、常に、グローバルで、何らかのテストを行っています。テストは一部のユーザを対象にして評価を行うのですが、優れた検索アルゴリズムは正式に実装され、世界中(あるいは特定言語・地域の)ユーザに提供されていきます。

アルゴリズムが変わればウェブサイトやページの評価点数が変わります。インデックスが増減すれば、計算するリンクを中心とした点数が変わります。これらの点数が変われば、検索順位の変化も当然起こりえます。

したがって、検索順位の変化を比較するとき、元順位(変更前の順位)と変化後の順位の値にかかわらず、プラスマイナス10以内の変化というのは、基本的に、誤差の範囲であると認識してください。たとえば、順位変動が 13→18 や、24→33、1→3、6→10 といったケースです。

アルゴリズムを用いた検索エンジンである以上は、その程度の変動は起こりうるということです。仮に順位が10位低下したとしても、それは皆さんのサイトに原因があるというよりも、他ががんばったか、あるいは、その時点の計算では、その順位だったということです。少なくとも、こうした変動でスパムを疑う必要はまったくありません。


2) プラスマイナス20の変動は、「対策手法の見直し」サイン

次に元順位が11位以下で、変更後との差分が+-20で起きた場合。これも同様に、アルゴリズム検索技術による検索サイトである以上は当然発生しうる変動幅です。特に20位や30位付近のサイトというのは(一部の超激戦人気キーワードを除くと)最適化の度合いが低いページ群ですので、アルゴリズムやインデックスの更新・改良に伴い順位変動はおきてしまいます。

では、元順位が10位以内の場合。これはガイドライン違反やスパムを疑うよりも、アルゴリズムが改良されて、何らかの要素の計算方法が変わったこと、それが自分のサイトにおいてはうまく対処できていない可能性を考えてください。

典型例として、外部リンク対策として、特定の手法に大きく偏ったリンクを獲得している場合に発生しがちです。特にGoogleはリンクの評価手法に対してさまざまな技術改良を行っており、より自然にリンクが集まっているサイト、すなわち「人が見てよいサイト」を適切に特定できるようなリンクの評価をしています。したがって、特定の偏り、それが過剰に評価されてしまっていたようなケースで、+-20 程度の順位変動で発生する場合があります。

マイナスされたのであれば手法の見直しをしてください。この時点でも、スパム判定を疑う必要はありません。


3) プラスマイナス40の変動は、SEO施策に注意を

元順位が20位以内で、変動幅が+-40以内の場合は、今までに自分が行ったSEO施策に、どこか「過剰」なものがなかったかを振り返ってみてください。この変化は、先述したように何らかの施策に過剰に偏っていたために、アルゴリズムアップデートのタイミングで計算が見直されて順位が下がったか、あるいは、直近のサイト内部施策において、何かが悪影響を与えていないかを探る必要があります。

内部施策における見直しとは、たとえばページの中に過剰にキーワードを繰り返し使用していること、サイト内で張り巡らせているリンクにおいて、特定ページへのリンクをすべてまったく同じアンカーテキストにしているケースなどです。特定ページにサイト内ページからリンクを集めるときは、(これは外部リンク施策においても同様ですが)まったく同一のアンカーテキストを(目安として)70%以上は集めないほうが好ましいです(※ 繰り返しますが、70%という数値はあくまで目安です。69%ならOKということではありませんので注意してください)。

元順位が20位以下で、+-40以上の変動は、気にする必要はありません。繰り返しになりますが、最適化の度合いが低いサイトであれば、この程度は変化しうるのです。

4) プラスマイナス50の変動は、要確認を

元順位の値にかかわらず、変動幅が+-50以上の場合は、何らかの問題がサイトに発生している可能性があります。これは先に述べた「施策の偏り」や「過剰な最適化」も理由として考えられますが、その程度が重たいケースです。Googleウェブマスターツールのメッセージをチェックして、Googleからの警告通知が届いていないか、あるいは同ツールにて何らかの深刻なエラー・問題が発生していないかを確認してみましょう。案外、Googleが親切に指摘してくれているかも知れません。


つまり、「検索順位が、どの程度落ちたのか」その下げ幅によって、ある程度の検討をつけることができます。特に初心者の方が勘違いしていることが多いのですが、検索順位というのは決して固定ではありません。様々な理由により、同日内でも検索順位は変わります。本文で説明した通り、プラスマイナス10程度は日常茶飯事的に起きることですので、特に気にしないことです。

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