NTTドコモはスマートフォン向けの新しいパケット定額サービス、データ通信専用サービスの料金プランを発表。3月15日にスタートする。
常に上限のフラット型で
パケット料金は若干お得に
まずは通常の音声契約と組み合わせて用いるパケット定額サービスから。こちらはフラット型の「パケ・ホーダイ フラット」「パケ・ホーダイ ダブル2」の2タイプがある。
注目は前者の「パケ・ホーダイ フラット」。スマートフォンを利用したデータ通信が月5460円固定で利用できる。これまでの「パケ・ホーダイ ダブル」の上限が5985円だったので、525円の値下がりという計算だ。なお「パケ・ホーダイ フラット」はiモードによる通信の上限額も5460円なので(「パケ・ホーダイ ダブル」は4410円)、基本的にはスマートフォンユーザーに特化したプランと言えるだろう。
ちなみにこの5460円という金額は、auがIS03発売時にスタートした定額制の「ISフラット」と同額。他社対抗プランの導入で春商戦に挑む姿勢が見られる。ともにスマートフォンでは必ず上限までパケット料金を使うという人にオススメのサービスである。
一方の「パケ・ホーダイ ダブル2」は月2100~5985円(iモードによる通信は4410円)という2段階型プランだ。従来の「パケ・ホーダイ ダブル」が月390~5985円だったので、下限の金額が上昇しているが、後述するスマートフォン購入時の割引サービス「月々サポート」を適用するためには、「パケ・ホーダイ フラット」または「パケ・ホーダイ ダブル2」の適用が必要となっている。
2台持ちユーザーに便利なデータ通信専用サービスも
新しいプランに変更
データ通信専用サービスの料金プランについても、同じくフラット型「定額データプラン フラット バリュー」と2段階型「定額データプラン スタンダード2 バリュー」の2プランが追加された。
まず「定額データプラン フラット バリュー」は、2年契約を前提とした「定額データ スタンダード割2」との組み合わせで、月5460円で利用できる。もう一方の「定額データプラン スタンダード2 バリュー」は同じく2年契約を前提に月2500~5985円となる。定額データスタンダード割2の期間内での解約金は一律9975円。
なお、現状のデータ通信専用サービスについては、「定額データプラン バリュー」+「定額データ スタンダード割」(2年契約前提)の組み合わせで、月1000~5985円。ただし、現在は4月30日までの割引キャンペーンで、申込みから1年間の限定で上限が4410円となっている(ただし期間内の解約料は契約時間に応じて9975~2万6880円)。
使い方次第では現行プランの方が割安になるケースも考えられるが、前述のパケット定額サービス同様に、「月々サポート」の適用には新しく用意された「定額データプラン フラット バリュー」「定額データプラン スタンダード2 バリュー」のいずれかの契約が必要である。
他社に近くなって、若干わかりやすくなった
スマートフォン購入時の割引サービス
3月15日には、スマートフォン購入時に適用される割引サービスについても「月々サポート」がスタートする(現在は「端末購入サポート」)。月々サポートはあらかじめ設定された金額の割引が、最大24ヵ月間適用されるというもの。割引期間内に新たに端末を購入、または解約した場合などには、それ以降の割引が適用されない。
簡単に言えば、auスマートフォン向けの「毎月割」やソフトバンクの「月月割」などに似通った割引サービスに移行したとも言え、端末価格や料金プランを比較しやすくなったという見方もできるだろう。