テザリング対応で
モバイルルーターとしても使える
イー・モバイルは、10月に高速データ通信サービス「EMOBILE 4G」の発表会で予告していた、Android搭載スマートフォン「HTC Aria(S31HT)」を12月17日に発売する。
HTC Ariaはすでに世界20ヵ国以上でリリースされているグローバル端末。今回1.7GHz帯の電波を用いるイー・モバイルのネットワークに対応してリリースされた。
すでに発表されているAndroid端末と比較すると、どちらかといえばミドルレンジクラスの製品となる。ディスプレーは3.2型液晶で、画面解像度はハーフVGA(320×480ドット)、その分サイズはコンパクトで57.7×103.8×11.7mmと手のひらに収まる。重量も約115gと軽量だ。Android OSのバージョンは2.2。
そのほかに注目の機能は、何と言っても「テザリング」に対応している点。これはスマートフォンをモバイルルーター化するもので、スマートフォン側の3G通信機能を用いて、複数の無線LAN対応機器からインターネット接続を共有できる。このテザリング機能は、Android OS 2.2やiPhone「iOS4」の目玉機能として搭載されたが、日本の主要3キャリアが販売している端末では、いずれも利用できなかった。PCを用いた定額データ通信を事業の中心に据えるイー・モバイルならではのサービスと言えるだろう。
「HTC Aria(S31HT)」の主要スペック | |
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メーカー | HTC |
ディスプレイ | 3.2型液晶 |
画面解像度 | 320×480ドット |
サイズ | 約57.7×103.8×11.7mm |
重量 | 約115g |
OS | Android OS 2.2 |
最大通信速度(下り/上り) | 7.2Mbps/5.8Mbps |
カメラ画素数 | 約500万画素CMOS |
カラバリ | ブラック |
定額データ通信に完全従量制の音声通話を含む
新料金プランで契約する
HTC Ariaの購入には同時発表の新料金プラン「スマートプラン」「スマートプランライト」のいずれかの契約が必要。この両プランは完全従量制の音声契約も含んでおり、データ通信についてはスマートプランは完全定額、スマートプランライトは2段階制定額を採用する。
データ通信料を含んでいる基本使用料は、本体の購入方法も含めて、金額が異なってくる。詳しくは以下の表を見ていただきたいが、端末を一括で購入した場合の代金は3万9580円。この場合は「ベーシック」と呼ばれる契約種別を選択する。2年契約を前提とした「ベーシック(にねん得割)」ではスマートプランが4280円、スマートプランライトが280~4680円。
2年間の分割支払を選択した場合は「シンプルにねん」を選択することになり、この場合は端末価格が9960円の割引される。さらに「アシスト1200」を追加すると、実質的に端末代金の残金を24回払いすることになる(1200円×24回=2万8800円)。
最終的に「シンプルにねん+アシスト1200」では、端末購入時の頭金は820円で、以降24ヵ月間はスマートプランが5780円、スマートプランライトが1780~6180円という計算だ。
なお通話料は18.9円/30秒で、オプションである「定額パック24」(月980円)を申し込むことで、イー・モバイル間の通話が24時間無料。さらに固定電話宛が5.25円/30秒、携帯宛は9.45円/30秒となる。