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年賀状はまだ間に合う! 1万円台複合機&プリンター紹介

2010年12月06日 12時00分更新

文● エースラッシュ

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にじみ&水濡れに強い印刷ができる機種は?―「PX-503A」「PX-203」

 年賀状印刷はもちろん、身の回りの小物に印刷したシールなどを使いたい時に気になるのは、印刷物の耐久性だ。退色についてはエプソンもキヤノンも非常に工夫を凝らしており、美しい色が長持ちする工夫が行なわれているが、水濡れについてはエプソン側に軍配があがる。

 そもそも、濡れた時に大きくにじんでしまうのは染料インクだ。キヤノンの場合、文字をくっきり見せるために黒のみ染料と顔料の2種類を搭載しているが、基本的にカラー印刷は染料インクで行なっている。一方、エプソンは全色を顔料インクとしているため、カラープリントも水濡れに強いのだ。

エプソンのカラリオ「PX-503A」「PX-203」で印刷したものは、水に濡らしても流れなかった

 もちろん、しっかり乾かした後でなければ水には流れてしまうのだが、年賀状作りの最中に手が少々しめっていたせいで、いつの間にか指紋が方々についてしまった、というようなトラブルは少なくなる。

ランニングコストが安いのは?―「MG5130」

 専用用紙を使って専用インクで印刷した場合という条件で、1枚あたりのプリントコストを比較してみよう。L判の光沢写真用紙に写真をフチなし印刷した場合のコストはカラリオ「PX-503A」「PX-203」が25.4円。ピクサス「iP4830」が17.8円、「MG5130」が16.8円となっている。

 これは用紙およびインクの価格、複合機/プリンターが1枚の印刷に使うインクの量という3要素が加わってくるコストのため、例えば用紙を安価なものにした場合などには変わってくる。しかしひとつの基準として考えた場合、キヤノン機種の方が安く、特に「MG5130」が低コストだということになる。

用紙、インクまで含めて1枚あたりのコストを出した場合は、カラリオ「MG5130」が最安となっている

 「PX-503A」「PX-203」、「MG5130」「iP4830」の4機種とも各色独立インクタンクを採用しており、それぞれムダなくインクを使い切ることができる。いずれも低コストなのだが、特に低コストであることを重視するならば「MG5130」を選ぶとよいだろう。

製品名 インク・用紙合計コスト
カラリオ「PX-503A」 L判写真(フチなし/L判・写真用紙〈光沢〉):約25.4円
カラリオ「PX-203」 L判写真(フチなし/L判・写真用紙〈光沢〉):約25.4円
ピクサス「MG5130」 L判写真/フチなし/キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド:約16.8円、L判写真/フチなし/キヤノン写真用紙・プロ[プラチナグレード]:約27.7円
ピクサス「iP4830」 L判写真/フチなし/キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド:約17.8円、L判写真/フチなし/キヤノン写真用紙・プロ[プラチナグレード]:約28.4円

見た目がかっこいいのは?―「PX-503A」「PX-203」「MG5130」「iP4830」

 リビングなど人がよく見る場所に置くならば、見た目も気になる。「デザイン面ではどれが優れているか?」と、改めてカラリオ「PX-503A」「PX-203」、ピクサス「MG5130」「iP4830」の4機種を見渡してみると、基本的に角を丸くしたボックスデザインで、ムダな凹凸はほとんどないことがわかる。

 大きな違いといえば、ボディカラーだ。エプソンは比較的マットな白、キヤノンはつややかな黒。まったく逆の雰囲気に仕上げている。どちらも良い質感であるため、置き場所のインテリアに合わせたり、自分の色の好みで選んでみるのもよいだろう。年賀状作成に向けた第一歩として、ぜひ自分にぴったりの複合機/プリンターを見つけてほしい。

エプソンは2機種とも白で、マットな質感に仕上げている

キヤノンは2機種とも艶のある黒で仕上げている


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