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次世代のキヤノンが見えた、技術展示会

Canon Expo 2010──超大型撮像素子や未来の会議に興奮

2010年11月12日 09時00分更新

文● ASCII.jp

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未来の会議を体験してみよう!

 MRや新しいUIを活用した、会議システムは会場の目玉のひとつ。マイクロソフトのSurfaceを思わせるような、ブレインストーミング支援システムや、HMDでのぞくことでCADで作成した立体データを手に取るように実感できる装置などさまざまな応用例が体験できた。

ブレインストーミング支援システム。机の上には大型のデジタイザー、上部には机の上にさまざまなオブジェクトを投影するプロジェクタとジェスチャー認識用の光学センサーが置かれている。絵素材を並べたり、ガジェットを呼び出したりしながらアイデアを喚起していく。最大4人で利用が可能

次世代会議ソリューションと命名された展示。光学センサーを上下に付けたホワイトボード上にプロジェクターでさまざまな資料を投影しながら会議が行える(写真左上:資料はジェスチャーで拡大したり、しまったりが可能)。ワークフロー管理という側面もあり、会議の議事録を時系列で呼び出したり(写真右上)、割り振られたタスクを参加者別に視覚化することも可能(写真左下)

複合機のimageRUNNER ADVANCEでスキャンすれば、画面上に資料を表示することも可能。自動的に、会議のレジュメと紐付けてくれるなど、細かな配慮もなされている

MR(Mixed Reality)関連の展示にも力が入れられていた。座標を得るためのコードが置かれた紙をヘッドマウントディスプレー(HMD)で見ると、3Dでデジタルカメラのオブジェクトが表示される。色々な向きで形状を確かめられるほか、レンズの伸縮など動きも再現できる。ディスプレーに表示されているのが実際にHMDで見える映像

MRを医療関係の教育教材に応用した例。あばら骨の図形をさまざまな角度から見ることができる

「まるぽん」は、一転してエンターテインメント色の強い展示。空中に先の丸い棒をかざしているだけに見えるが、使用者はカンタンなジェスチャーで3Dのキャラクターが作られているように見える。魔法のように空間にオブジェクトが現われる感覚は中々斬新


事務機器・医療関係の展示も目立つ

 会場では医療機器の展示も目立った。また、キヤノンの強みである事務機器に関しても様々なソリューションを紹介。様々な提案が詰まった展示会だった。

医療画像に関しては、キヤノンの注力分野らしく展示が非常に多かった。写真は国産初の結核予防向けX線カメラ

技術的に面白い展示としては、光音響イメージングがあった。これは近赤外光を人体に当てると、血管などがそれを吸収し、わずかに膨張する性質を応用し、その変化を読み取るもの。X線を用いなくても血管の状態などを細かく知ることができる

事務機器の使い勝手を変えそうな展示。トナー熱融着システム。熱を加えると溶けて糊のようになるインクをプリントして、専用の機械で接着する。ステイプルなどを利用するより見栄えがよく、厚みも抑えられ、安全という触れ込み

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