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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第39回

さまざまなIDとパスワードをアプリで管理する技

2010年11月09日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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Dropboxを利用してデータを同期する「1Password」

 複数のパソコンやiPadで利用するなら、「1Password」がお勧めだ。パソコンではなく、ユーザーに対してライセンスが与えられるので、Windowsパソコンなら何台にでもインストールできる。価格はキャンペーン中で、19.95ドル(約1620円)とお手頃。Mac用は39.95ドル(約3240円)となる。

 iPhone用に加え、iPad用のアプリも用意されているのも魅力的だ。App Storeには「1Password for iPhone」と「1Password for iPad」がそれぞれ1200円、ユニバーサルアプリ版の「1Password Pro」が1700円で販売されている。機能は同じで、どちらか片方のデバイスで利用するなら1200円、ユニバーサルアプリなら1700円で両方に利用できる。

 デバイス間の同期はDropboxを利用するので、Dropboxのアカウントをあらかじめセットアップしておく。データ容量は小さいので、無料アカウントでも問題ない。初回起動時に「Create new Keychain」をクリックし、Dropboxにデータを作成する。あとは通常のパスワード管理ソフトのように、マスターパスワードを設定し、ログイン時に登録するだけだ。

データファイルをパソコン上の「My Dropbox」フォルダー内に作成

データファイルをパソコン上の「My Dropbox」フォルダー内に作成する

「今後、このプログラムに関する~」にチェックして「許可する」をクリック

警告画面が表示されたら「今後、このプログラムに関する~」にチェックして「許可する」をクリックする

 ウェブ閲覧中にショートカットキー「Ctrl+¥」を押すと、メニューが表示されるので、「Go and Fill Login」から登録した項目一覧を開く。1Passwordのメイン画面からも、各ウェブサイトにログインすることが可能だ。

項目名とフォルダーを確認して「Save」をクリック

項目名とフォルダーを確認して「Save」をクリック

1Passwordの画面で登録項目を確認できる

1Passwordの画面で登録項目を確認できる

 iPhone・iPadアプリはRoboformと同様に、アプリ内でウェブブラウザーを表示する仕組み。タブブラウジングできないのが残念だが、ウェブサイトは通常通り表示できる。

iPadアプリからDropbox内のデータを利用できる

iPadアプリからDropbox内のデータを利用できる


 今回紹介した3ソフトは、どれもがInternet ExplorerとFirefoxの両方で利用できる。ブックマークを開くように登録したウェブサイトをクリックするだけで、自動ログオンできるのは非常に便利だ。登録したものの、ほとんど使わなくなったウェブサービスも片っ端から追加してみよう。また利用頻度が上がるかもしれない。

 繰り返しになるが、マスターパスワードだけは厳重に管理してほしい。それさえできれば、パスワード管理ソフトは多数のウェブサービスを使いこなす際にとても役立ってくれることだろう。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスパソコンテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)、「PDFビジネス徹底活用技」(技術評論社)、「Linkedln人脈活用術」(東洋経済新報社、共著)。


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