以前ほど大きな話題になることはないが、「薄型」「スリム」タイプのケータイはビジネスマンを中心に確実に人気のあるジャンルだ。スーツの胸ポケットにはゴツいケータイよりも、スリムケータイの方が似合う。しかしスリムゆえにロースペック、機能が削られているという印象もある。今回はビジネスシーンで役立つ機能がどの程度搭載されているのかを中心にチェックしてみた。
薄~い4台のケータイを用意
今回用意したのはドコモ「SH-09B」「L-04B」、au「CA005」、ソフトバンク「842P」。どれも薄さを強調しているケータイだ。さらに厚さの比較用としてハイスペックなドコモ「P-06B」を用意した。P-06Bの厚さは19.9mm(最厚部は21mm)。それでも20mmを切っているのだから、最近のケータイは全体的にもずいぶん薄くなっているのを実感する。
まずはビジネスシーンで重要そうな主なスペックをズラッと比較してみた。ワンセグは仕事とは関係ないが、ワールドカップのような大きなスポーツイベントがある時期は外で使うことは多いはず。翻訳機能は外国語を自動的に翻訳する機能があればOKとした。
| ドコモ「SH-09B」 | ドコモ「L-04B」 | au「CA005」 | SBM「842P」 | |
|---|---|---|---|---|
| 厚さ(最薄部) | 11.4mm | 11mm | 14.5mm | 10mm |
| 連続待受時間 | 520時間 | 390時間 | 320時間 | 460時間 |
| 連続通話時間 | 200分 | 220分 | 290分 | 180分 |
| ディスプレイ | 3.2型(480×854) | 2.4型(240×320) | 3.2型(480×854) | 3.0型(240×427) |
| ワンセグ | ○ | × | ○ | ○ |
| 防水機能 | × | × | ○ | × |
| GPS | × | × | ○ | × |
| 名刺リーダー | ○ | × | ○ | × |
| ToDoリスト | × | ○ | ○(タスクリスト) | ○(予定リスト) |
| 英和辞書 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 和英辞書 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 国語辞典 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 翻訳機能 | ○ | × | ○ | × |
| 健康系機能 | ○ | × | ○ | × |
842Pの厚さ10mm、L-04Bの11mmという数字はインパクトがある一方で対応していない機能もやや多め。スペックが若干低いので、同じ機能がある場合でも、少々使い勝手で劣るケースはあるかもしれない。逆にCA005は他の機種より若干厚みがあるものの、防水を含めて満遍なく対応。薄型ながら高機能が売りのSH-09BはGPSとToDoリストが無いのがやや意外。ただ、iエリアやメモ機能を使って代用は可能だ。
このスペック表だけを見ると、スリムモデルは機能が少なめなのか……と思うかもしれない。そこで他にも使える機能がないのか、使い勝手はどうなのか、各機種ごとに見ていくことにした。

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