実は便利機能がてんこ盛り!
ドコモ「SH-09B」
ドコモのSMARTシリーズに含まれるSH-09Bは、デザインはいかにもビジネスシーン、フォーマルな場に合う印象。スペック比較ではCA005に及ばなかったが、仕事で役立ちそうな機能はまだまだある。まずはボイスレコーダーとPDF・ドキュメントビューア。後者はビューアだけで編集はできないが、仕事のメールで添付ファイルがあっても高い再現度で確認が可能だ。
おもしろいいものとしては「見せかけコール」機能。電話がかかってきたフリをして会議や職場からちょっと抜け出すのに使える。「ラクラク瞬漢/瞬英ルーペ」は文字の拡大、漢字の読み方、英語の翻訳といった使い方ができる。辞書を引くのが面倒なんて人にオススメ。
またカメラでは「ショットメモ」という機能が、最近のシャープ製ケータイには搭載されている。斜めから撮影したホワイトボードなどの文字を真正面で撮ったように加工して保存できる。会議の後に役に立ちそうだ。
他にも混雑しているところで電話しても、相手の声がよく聞こえる「トリプルくっきりトーク」に加え、画面を開くと時計が大きく表示されるなど細かい工夫が多い。メインディスプレイのフルワイドVGAの解像度でウェブを見るのにも便利だろう。
スマートフォンとの2台持ち用?
ドコモ「L-04B」
正直なところ、機能がとてもシンプル。仕事で役立つ機能はあまりない。とはいえ為替の変換ツールやドキュメントビューア、路線図の確認機能などはある。最後の路線図は、通信ができない地下鉄でも見られるので、意外と便利かもしれない。ビジネスシーンにおいて、一番重要な通話機能に関しては、176度というデザインや、単純にストレート型ということだけでも安定して話しやすい印象がある。それらのことを考えると、スマートフォンと一緒に持つシーンが考えられる。端末自体も低めの価格で販売されている例が目につくので、音声中心での利用にどうだろうか。
カメラが凄い!は仕事でも凄い!
au「CA005」
カメラ部分の突起があるので、最薄部14.5mmというほどの薄さは感じない。またEXILIMケータイのブランドからも、カメラ機能のイメージはあっても、仕事ケータイという風に思う人はあまりいないだろう。しかしハイスペックなだけあって、便利な機能は多い。
まずSH-09Bの「見せかけコール」のように「フェイク着信」がある。辞典には英和・和英・国語の基本的な辞典だけでなく、英会話の辞典を4冊搭載。普通の辞書では探しにくい日常の英語辞書として便利。そしてカメラ。通常は写真撮影に使うが、「テキストリーダー」というメニューを選ぶと各種読み取り機能が使える。単純に名刺リーダーとして使うだけでなく、文章を読み取り翻訳までしてくれるのだ。SH-09Bの瞬英ルーペほど手軽ではないが、辞書を引くよりはるかに楽で使い勝手がいい。
派手さは無いが薄さは1番
ソフトバンク「842P」
デザインはSH-09Bと似ていて大人っぽい上品な印象。ただし機能はスペックの比較からもわかるとおり少なめ。とはいえ、ボイスレコーダーや、周囲が騒がしくても「しっかりトーク」で通話がしやすい、ディスプレイを横からのぞかれても見られないようにする「ビューブラインド」機能などが用意されている。
またパナソニックのケータイらしくワンプッシュオープンがあり、これは荷物を抱えているときなどに利便性を実感する。特に薄い折りたたみ型ケータイは片手で開けにくいことがあるので便利だ。スペック的には機能が少なめなL-04Bと比べても、842Pは仕事用のメインケータイとして十分使えそうだ。
機能が少なくても使い方次第ではOK!
SH-09BとCA005はスリムな割に機能が充実、842Pは必要十分、L-04Bは機能少なめ、というのが今回の結果だ。スリムケータイも機種を選べば、機能を思う存分使うことができる。メインケータイとして使うか、通話専用ケータイとして使うかでも、選び方は変わりそうだ。たとえばL-04Bはワンセグにも対応していない、最近では珍しい存在だが、今後スマートフォンにワンセグやFeliCaが搭載されるようになれば、2台目ケータイには通話機能さえあれば十分、ということも考えられる。かといって、デザインが野暮ったいことはない。L-04Bは意外と時代を先取りしている存在なのかもしれない。
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